実寸大プリント展示のニコンとキヤノン
ニコンのブースだが、これは質実剛健な同社らしい展示だった。商品ラインナップとレンズラインナップの展示を主としておりカメラ素人を受け入れない雰囲気があった。また展示においても、撮影画像の実寸大プリントを展示していたが、カメラの撮影画素数がいかに巨大であるかを見せたいのか、撮影性能を見せたいのかよくわからなかった。
キヤノンのブースではメリーゴーランドが回っていた。なぜメリーゴーランドなのかよくわからなかったが、結構人が周りで撮影していた。
カメラ自体の展示もあったが、どちらかというとプリントの方がブースを占めていたように思う。また「綴プロジェクト」なる展示もあったが、ニコンの実寸大展示と同様で、何をアピールしたいのかはよくわからなかった。
また、カメラメーカーの中で、はじめてスタジオがブース内に登場していた。ただし、他のスタジオセットに比べて少々見劣りするスタジオだったのが残念であった。
フィルムメーカーの配慮が見えた富士フイルム
富士フイルムはFinePix、チェキとドライラボの展示に加えて、銀塩に関する展示を行っていたほか、高画質処理、ダイナミックレンジの拡張などを説明しており技術の優位性をアピールしていた。
銀塩のコーナーには、ブース内のかなりのエリアが割かれており、今まで撮ってきたフィルムをいかにして活用し、また保存するかを説明していた。最先端の技術を展示するのもよいが、こういった配慮をしているところがフィルムメーカーである同社らしいところだろう。
これら以上に力を入れていることがうかがえるのがドライラボシステムやプリントシステムの展示であった。店頭受付端末から様々なプリントシステムを出しており同社のフォトプリントへの意気込みが伝わってくる。