参考出典が興味深いソニー

ソニーの展示だが、これは何とも形容しがたい展示だった。西尾淳氏の記事でワールドカップのトロフィーも展示してあったが、何を展示して何をアピールしているのかよくわからなかった。最近の同社のデジタルカメラが何か方向性を失っていると感じていたがこういう展示でもそういうことが感じられてしまう。

奥のほうにカメラがあるのだが……

手前のデモブースが立派過ぎてカメラに近寄れない雰囲気

このほかにもプレイステーション3を置いてみたりと、何かコンセプトがあるのかと思ったがよくわからなかった。しかし、ブースの片隅で、なかなか興味深い展示を行っていた。

ソニーのNetbook「VAIO type P」も展示されていた

オートマチック・フォトグラファーという参考出品のクレードルだ。これはフォトキナでも展示をしていたとのことだが、デジタルカメラを乗せることで、スマイルシャッターでも利用している顔認識を利用して、認識した顔を上下左右に追尾し、ズームも行って写真の自動撮影を行うというものだ。PCは不要で、これだけで自動追尾した写真が撮れる。実際サイズもかなり小型で薄く作られており、ユーザーからの反響が良ければ製品化するらしい。ただ、動画には対応していないとのことで、製品化の際はぜひとも動画に対応してほしい。

オートマチック・フォトグラファーの説明

実際のオートマチック・フォトグラファーのデモ

大人しいペンタックスとコンセプトを前面に出したオリンパス

ペンタックスではネットでも宣伝していたがレンズ交換式中判カメラを展示していた。しかし下の写真のように非常におとなしい展示であった。

すっきりした感じはあるものの大人しさが感じられてしまったペンタックスブース

オリンパスはデジタルカメラ「μ」のイメージキャラクターの1人である浅田舞さんを会場にも起用して、特設リンク!? での特別撮影会を催していた。残念ながらデモ時間にはいなかったため撮影してこなかった。

それ以外の展示では、浅田舞さんの写真であるとか、著名人の写真などを展示していたほか、個人的には、下の写真の展示が気になった。

筆者が気になった展示。何が気になったかと言うと……

これのどこが気になったかというと、オリンパスというカメラがどのようなユースケースを想定しているかが一目でわかるからだ。実際、カメラを利用する場合、そのカメラをどのように持ち運ぶか、またウェアラブルな機器としてどう扱うかということについて非常にはっきりとしたコンセプトを打ち出していると感じた。こういう点はもっと前面に出してもいいと思うのだが、ブースの奥のほうでひっそりと展示されていた。