気になったカメラメーカー以外の展示
ノーリツ鋼機はいわゆるドライラボでは最大手のプリント機器メーカーなのだが、今回の展示では、ビジネスゾーンと称して写真店や業界関係者のみへの展示を行っていた。それ以外ではフォトブック制作の体験コーナーを設けていた(これには結構一般来場者が参加していた)。 残念ながら、一般での入場をしていたため、ビジネスゾーンには入れなかったが、垣間見たパネルにはフォトブックを打ち出していたようだ。
フォトキナに行った方はご存知かもしれないが、昨年のフォトキナではカメラよりプリントそれもフォトブックがかなりの数の展示を占めていた。その中で様々な場に同社のプリンタが設置されて稼働していた。同社ビジネスの関係者のみという展示は、何か意味があるのか不明だが、今回のPIEがいま1つ元気がないように感じることと何か関係があるような気がしてならない。
大手メーカーを中心にリポートしてきたが、他にも個人的には非常に興味をそそられる展示があったのでそれを紹介したいと思う。
まずはアガイ商事から出ている機材。こちらが展示しているストロボと電源は一見の価値がある。特にロゴスシリーズの無線コントロールは撮影のプロ以外はあまり用がないのかもしれないが、小粒ながらも迫力ある装置なのではないかと思う。個人的に「欲しい! 触ってみたい! 使ってみたい!」と思わせる一品だった。
次に注目したのはエグゼモード(EXEMODE)。YASHICAとの提携や国内のAgfa代理店などを行っているようだが、フリービットからの出資を受けての会社であること、IPv6を利用して撮影したビデオやデジタルカメラをYouTubeのようなサーバとして知人などにインターネットを通じて公開・配信するシステムを商品化するなど少し先の技術を打ち出していた。
そしてもう1つが、ZONERという会社の「PhotoStudio 11」。よくあるフォトレタッチソフトではあるのだが、昨今のデジタルカメラ情勢をうまくとらえてきている感じのソフトを提供してきており、これからを期待させる仕上がりが注目したいソフトである。