米Tektronixの日本法人である日本テクトロニクスは9日、20GHzの周波数帯域を備えたプローブ「P7520型」を発表、即日出荷を開始した。価格は218万円(税別)となっている。

同プローブは、20GHzまでの帯域に対応したことにより、3次高調波を含む10Gbpsまでの信号のデバッグ/検証、HDMI 1.3、Serial ATA Gen-3、PCI Express 3.0や、5次高調波を含む8Gbpsまでの規格のコンプライアンステストが可能となる。

同社の4チャネル・リアルタイム・オシロスコープ「DSA72004型」に対応しているほか、高い信号忠実性、高速な立ち上り時間、低回路負荷、細長いプローブ形状、特許出願中のTriMode(トライモード)測定機能などを備えている。

TriModeは、プローブを接続し直すことなく差動、シングルエンド、コモンモード測定を切り替えることが可能な機能。同時に3点をプロービングし、1本のプローブで3種類の異なった測定が可能であり、これにより、効率的に作業を進めることができる。また、従来は複数のプローブとセットアップが必要であった場合でも、1本のプローブ、1つのセットアップで作業を行うことが可能だ。

また、プローブの接続については、交換可能なプローブチップモジュールではミニチュアソルダインチップが使えることから、着脱交換ができ、プロービングが難しいところにもアクセスすることが可能だ。さらにニードルノーズ・ハンドヘルドスタイルのプローブモジュールにより、プロービングアームを使用した固定プロービングと、ハンドヘルドプロービングのどちらでも使用することが可能となっている。