米Adobe Systemsは2日(現地時間)、米国国防総省の運営組織である国防情報システム局(Defense Information Systems Agency、以下DISA)が、同社のWeb会議ソリューション「Adobe Acrobat Connect Professional」を採用、2,200万米ドル相当の複数年契約を結ぶことを発表した。

DISAは、インターネットを中心としたグローバルなソリューションの企画、開発および保守管理を行う軍の支援機関。国防長官官房、統合参謀本部、統合軍、米国の軍事部門など、国防総省のさまざまな自治管理組織にサービスを提供している。今回の計画は、世界各地に展開する配備軍や支援要員、および指揮官のコラボレーションの効率化が狙い。

従来はそれぞれ異なる環境、あらゆる通信段でのやり取りが必要だったが、「Adobe Acrobat Connect Professional」はインターネット接続環境とWebブラウザ、Adobe Flash Playerさえあれば、容易に兵士や指揮官が機密情報を共有できるという。そのほか、導入コストやノウハウは最小限で抑えられ、低帯域幅機能、VoIP処理機能などが評価され採用された。

DISAでは、同時にJabber Extensible Communications Platform(Jabber XCP)を導入し、XMPPベースによる常時接続のインスタントメッセージング(IM)やチャット機能を国防総省の職員に提供、権限を持った世界中の職員との情報交換を可能にする予定だ。