杉本卓士・ニチリョク社長「お墓・葬儀・終活を提供し続ける〝シルバーファミリーコンサルティング企業〟への進化を!」

お墓や葬儀は二極化の時代へ

 当社は1980年のお墓事業開始以来、日本初の自動搬送式納骨堂(堂内陵墓)の販売代行や葬儀に生花祭壇を開発するなど、時代のニーズに応える新しい形のお墓や葬儀を提供してきました。

 近年、お客様の価値観や消費行動の変化により、葬式やお墓の形も多様化しています。コロナ禍で親戚一同が集まることができなくなり、東京の居住者が地方の墓じまいをしたりするようになりました。また、昔は先祖代々のお墓に入るのが当然でしたが、今は夫婦でどこに入るかとか、個人でお墓を考える時代になっています。

 今、一番人気が高いのが低価格な樹木葬です。樹木葬の需要が増加する一方、旧来の一般墓(外墓地や納骨堂)の購入層は年々減少傾向にあります。個人の価値観や行動様式によって、低価格路線でとにかく安く済ませようというお客様と、従来通りの一般墓で行う二極化が起こっているように思います。

 もう一つは、お墓のデジタル化です。当社では『家系樹』と言いまして、赤坂一ツ木陵苑(東京都)などの納骨堂へ行けば、家系図や故人の情報などをデータ入力し、タッチパネルによる閲覧ができるようになっています。ネット画面だけのお墓では抵抗があるかもしれませんが、これからの時代はネット画面から実際のお墓を見ながら、法要を行ったり、定期的に供養したりするというのも、新しい時代のお墓まいりなのではないかと考えています。

 なかなか家族で自分が死んだ後のことや葬儀について、話をする機会はないと思います。だからこそ、家族の橋渡しをする当社のような存在が必要になるのかなと思います。

 昨年から当社が掲げているのは、葬儀やお墓を提供するだけではなく、納得できる人生を全うしたいというお客様のニーズにお応えして、お墓・葬儀・終活を提供し続ける〝シルバーファミリーコンサルティング企業〟への進化です。

 当社では増加する終活ニーズに対応するため、生活のサポートから将来の逝去時の対応、例えば、高齢者の見守り、買い物や病院の付き添いから逝去時のご葬儀、納骨、遺品整理まで、あらゆるサポートを行っています。会員は現在5万人です。会員向けのサービスをきちんと拡充させながら新規入会獲得を強化し、葬儀に至る前の段階から事前相談を通じて、お客様の様々な悩みに応えていきたいと考えています。

 時代とともにお墓や葬儀の形は変わっていくのかもしれません。しかし、時代が変化しても、これまで日本人が大切にしてきた先祖を敬い、供養する文化。加えて、家族の絆を大切にする文化はこれからも守っていかなければなりません。日本人として大切にしてきた古(いにしえ)の文化を守っていく使命が、当社にはあると考えています。

 変えるところは変えつつ、一方で、お客様に徹底的に寄り添い、真心と安心をお届けしていくことは変えてはいけません。今後も常にお客様視点を忘れず、「ニチリョクにお願いして本当に良かった」とお客様から思っていただけるように、社員一同頑張っていきたいと思います。

中村勇人・ヴィス会長「オフィスデザインからワークデザインへ 働く環境だけでなく、働き方のデザインへと変革していく!」