- 動物看護師として働きたくても、詳しい仕事内容が分からない
- 動物看護師の給料・年収が気になる
- 動物看護師の就職先や求人状況が知りたい
動物看護師は、2022年5月1日に「愛玩動物看護師」として国家資格化されました。
近年のペットブームによって犬や猫を飼う家庭も増え、動物看護師の必要性・専門性が高まっています。
動物看護師の仕事が気になるけれど詳しい仕事内容が分からない、給料や主な就職先について知りたい方も多いのではないでしょうか。
今回は、動物看護師の給料や仕事内容・求人について解説します。
動物看護師の資格を取得して仕事に活用したい方や動物看護師の仕事内容・給料が気になる方はぜひ最後まで読んで参考にしてください。
また、当サイトに掲載している動物看護師の通信講座についての内容もあわせてご覧になれば、より理解が深まるでしょう。
→動物看護師におすすめの通信講座3選と失敗しない選び方の記事はこちら
動物看護師はどんな資格?
動物看護師は令和4年に国家資格化されましたが、民間資格の中に動物看護に関するさまざまな種類があり、取得方法が異なります。
資格名 | 資格の分類 | 試験 |
---|---|---|
愛玩動物看護師 | 国家資格 | 愛玩動物看護師国家試験 |
認定動物看護師 | 民間資格 | 動物看護師認定統一試験 |
動物看護師・ペット看護師 | 民間資格 | 各通信講座が実施する試験 |
現在は「認定動物看護師」が動物看護師の中で最も取得率が高い資格で
動物看護師の年収はどのぐらい?
動物看護師の仕事に就きたいけれど、給料や年収が気になる方も多いのではないでしょうか?
動物看護師の仕事は働き方(正社員・パートアルバイト)や地域によって給料に差がありますが、その平均的な給料は月収15万円~20万円、年収は200万円~300万円となっています。
平均給料は低い傾向にありますが、雇用形態や就職先によっては長期的に継続でき、安定した収入が見込める仕事です。
動物看護師資格を取得している場合や正社員として勤務する場合は、資格手当や賞与があり、給与面で優遇される可能性もあります。
また、今後は国家資格となり業務が拡大することで、動物看護師の平均給与は更に増えていくでしょう。
動物病院に限らず、ペットビジネス全般で活用できる資格であり、就職先によっても給料は大きく異なります。
動物看護師として就職する際には、雇用形態や各種手当てを事前に確認しておきましょう。
動物看護師になるには?
動物看護師になるためには、通信講座や専門学校・大学にて必要な知識を身に付け、試験に合格し動物看護師資格を取得する必要があります。
愛玩動物看護師や認定動物看護師、動物看護師・ペット看護師になるための、受験資格や試験内容についてご紹介しましょう。
資格名 | 受験資格 | 試験内容 |
---|---|---|
愛玩動物看護師 |
|
「愛玩動物看護師カリキュラム」の内容から出題 |
動物看護師・ペット看護師 |
|
各通信講座によって異なる |
これから愛玩動物看護師を目指す方は、まず養成所の指定を受けた専門学校や大学に通い指定科目を履修する必要があります。
専門学校や大学では愛玩動物看護師を目指したコース・学部が次々と開講していますので、学習内容や学校の特色を比較しながら自分に合う学校を見つけましょう。
民間資格である動物看護師・ペット看護師を目指す場合は、まず資格・通信講座選びから始めます。
通信講座によって取得可能な資格や講座内容が異なりますので、資格内容や学習期間・費用を事前に確認してから申し込みましょう。
動物看護師の仕事内容は?
動物看護師の仕事内容は診察・治療サポートから動物病院での受付業務など多岐に渡ります。
ここでは、動物病院で勤務する場合の仕事内容を詳しくお伝えしていきます。
獣医師の診察・治療補助
動物看護師の代表的な仕事は獣医師の診察・治療補助です。
獣医師の治療時に犬や猫が暴れないように体を押さえる保定や診察時の検温・体重測定、手術の際には器具の用意や獣医師のサポートをします。
入院している動物の世話も動物看護師が担う仕事で、餌やりや掃除、排泄補助に投薬など健康状態に気を配りながらケアすることが主な業務内容です。
動物看護師は、動物への医療行為が禁止され、今までは院内治療や処置は全て獣医師が行っていました。
しかし、愛玩動物看護師を取得することで今まで禁止されていた医療行為の一部が許可され、対応できる業務が増えることになります。
愛玩動物看護師が実施可能となる業務内容
- 獣医師の指示の下で行う採血・投薬
- マイクロチップの挿入
- カテーテルを使用した採尿
- 診断を伴わない検査
動物看護師の業務内容が増え、その専門性がますます高まっていくと考えられます。
受付・会計などの事務仕事
動物看護師の仕事は診察補助の他に、受付業務・会計業務があります。
受付業務では飼い主とコミュニケーションを取り、動物の健康状態や症状をヒアリングしたり、会計時に薬の飲ませ方を伝えたり、幅広い動物医療の知識とコミュニケーション能力を必要とします。
院内を清潔に保つため、消毒や掃除をこまめに行うことや、薬やフード、備品の在庫管理など……動物病院内の環境整備全般を行う動物看護師は、動物病院になくてはならない大切な存在です。
動物看護師の就職先は?
動物看護師の就職先は動物病院やペットホテル・トリミングサロンなどのペットビジネス全般に及びます。
ここでは、動物看護師資格取得後にどのような就職先があるのか、その詳細をお伝えします。
動物病院
動物看護師にもっとも多い就職先が「動物病院」です。
動物病院は個人病院や大規模な総合病院まで、病院の規模や取り扱う動物の種類、勤務体制(24時間対応の病院もあり)もそれぞれ違います。
個人病院の場合は、診察補助から受付業務まで幅広い仕事に対応する可能性が高く、救急対応を行う大きな病院や専門病院の場合は、難病を抱える動物や緊急性の高い動物が来院することもあり、より高度な知識を必要とします。
どのような動物病院に勤務するかによって、勤務体制や業務内容・給与が大きく異なるため、就職先は自分の生活スタイルに合わせて選びましょう。
ペットホテルやペットショップなどペット関連施設
ペットホテルやペットショップで活躍する動物看護師も多く、ペットビジネスが多様化する中で動物看護師の需要はますます高まっています。
ペットショップでしつけ教室を開いたり、ペットホテルに宿泊する動物の健康を管理したりと、その業務内容はさまざまです。
ペットの健康状態・生活習慣の指導に関する知識を活用した仕事で、ドッグトレーナーやトリマーなど専門性の高い他の資格を合わせて取得する方も多くいらっしゃいます。
近年では、動物病院にペットホテルやトリミングサロンが併設されているところもあり、動物病院の勤務と並行して従事する方法もあるでしょう。
動物園や動物保護施設
動物看護の専門的な知識や技術を活かして動物園や動物保護施設で働く動物看護師もいます。
動物園では、犬や猫に限らず多種多様な動物と触れ合い、健康状態を確認しながら身の回りの世話をする仕事が多く、動物保護施設では動物の身体的なケアから心のケアまで、動物に寄り添いながら世話をすることが主な仕事内容です。
動物病院やペット関連施設と比べると求人数は少ない傾向にありますが、動物看護師の就職先として根強い人気があります。
動物看護師の年収:まとめ
今回は、動物看護師の年収や仕事内容・就職先まで幅広くお伝えしました。
動物看護師は、獣医師のサポートや、犬や猫など動物の治療・処置を補助する、動物医療現場において非常に重要な役割を担っています。
今後は国家資格化されることが決定し、ますます専門性が高まって、就業環境の改善や給与面での優遇が予想されます。
これから動物看護師を新たに目指す方は、この記事を参考にしながら将来動物看護師として働く姿をイメージし、国家資格化を見据えた準備を進めていきましょう。
また、当サイトに掲載している動物看護師の通信講座についての内容も、ぜひ併せてご覧ください。
→動物看護師におすすめの通信講座3選と失敗しない選び方の記事はこちら
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