米eBayは10月1日 (現地時間)、Skype共同設立者であるNiklas Zennstrom氏のSkype CEO退任を発表した。後任が決定するまでeBayの最高戦略責任者 (CSO)であるMichael van Swaaij氏が暫定的にSkype CEOを務める。またZennstrom氏はSkype取締役会の非常勤チェアマンに就任するという。

Zennstrom氏は2003年にJanus Friis氏と共にSkypeを設立し、P2Pと独自の圧縮技術をベースにしたコミュニケーションソフト「Skype」をリリースした。クリアな音質、低コストのコミュニケーションが評価され、急速にユーザーを拡大。2005年にeBayによって買収されたが、ここ最近はライバルサービスの増加により苦戦が続いていた。eBayは今後、各種オンラインサービスへのSkypeのコミュニケーション機能の統合を強化すると見られている。eBayによると、今回の辞任は新たなプロジェクトに取り組む時間を確保するためにZennstrom氏が希望したという。同日には、同氏がFriis氏と立ち上げたオンデマンド・ビデオサービスのJoostがバージョン1.0のベータサービスを開始している。

eBayはまた、Skype買収に関連した10億500万ユーロの営業権減損失を第3四半期に計上することも発表した。これには買収時に一部のSkype株主と合意した剰余収益の支払い義務を精算するコスト3億7500万ユーロが含まれる。