Twitterの音声ライブ機能「スペース」、皆さんは参加したことがありますか? Twitterアプリを開いて画面の上部に紫色に点滅しているアイコンがあったら、それはスペースの開催中です。もしかすると、見かけたことはある――という人が多いかもしれませんね。

  • Twitterの音声ライブ機能「スペース」

スペースは2021年2月に日本でテストが始まり、当時は同じ音声ライブ機能を持つ「Clubhouse」と比較されることもありました。2021年5月には正式リリースされ、現在はスペースの開催日時をあらかじめ公開できるスケジュール機能や、共同ホスト機能も備えています。

著名人のスペース活用も徐々に進んでいます。7月30日には河野太郎ワクチン担当相とX JapanのYOSHIKIさんがスペースで対談を実施し、約1.6万人が視聴しました。『ちはやふる』の作者・末次由紀さんは公開インタビューに登壇、読者からの質問も受け付けました。また、はじめしゃちょーさんやヒカルさんなど、YouTuberの人たちも開催しています。ファンだけでなく、ツイートで知った人達も続々と集まるのは、さすが拡散力の高いTwitterといえるでしょう。

  • スペースの予告ツイート(河野太郎ワクチン担当相のTwitterから)

チケット制スペースがスタート

そして8月、スペースの新機能「チケット制スペース」が開始されました。これは、チケットを購入した人だけが参加できるスペースを開催する機能です。チケット制スペースを開催した人は、購入された収益の一部をTwitterから受け取ることができます。

  • チケット制スペースの説明画面

チケット制スペースをホストするには条件があります。「18歳以上」「フォロワーが1,000人以上」「過去30日間にスペースを3件以上ホストしている」を満たしていること。クリアしていれば、チケット制スペースの開催を申請でき、承認されれば登録へと進めます。ただTwitterで検索すると、現時点では申請中の段階で止まっている人が多いようです。

  • チケット制スペースは「収益を得る」から「チケット制スペース」を選ぶと申請できます

チケットを購入する人は、スペースが共有されたツイートをタップすると購入に進めるそうです。iOSの場合はApp Store、Androidの場合はPlay Storeで決済します。

Twitterはチケット制スペースについて、「クリエイターがチケット制スペースを開催することで収益を得られるように支援するサービス」と述べています。米国でテスト中の投げ銭機能「Tip Jar」、同じくサブスクリプション機能「スーパーフォロー(Super Follows)」もクリエイター支援の一環ですね。

チケット制スペースはクリエイターが特別なファンと交流したり、セミナーのように講演に使ったりと、さまざまに活用されそうです。ビジネス面ではキャンペーンに使うといったことも考えられます。本格的に始動する日が楽しみです。