最近ではノートPCやウェアラブルデバイス製品の展開を強化しているファーウェイ。中国にあるファーウェイの店舗でもウェアラブル製品は目立つ場所に大々的な展示が行われています。今回は深センにあるファーウェイの旗艦店を訪問して、最新のスマートウォッチなどを見てきました。

  • 中国・深センのファーウェイフラッグシップストア

ファーウェイのスマートウォッチは電池の持ちが長いことが特徴で、活動量計としての機能も充実しています。またデザインや質感にも優れています。今年3月に発表された「HUAWEI Watch Ultimate」はファーウェイのスマートウォッチ技術の集大成とも言える製品です。

  • HUAWEI Watch Ultimate

HUAWEI Watch Ultimateはダイバーズウォッチのようなデザインですが、実際にダイバーが使うことを意識した設計になっています。防水性能はなんと10気圧防水、つまり水深100メートルでの使用が可能です。それに合わせて各種運動のアクティビティー記録にも「スキューバダイビングモード」をスマートウォッチとして初搭載。ダイビングログなどを記録できます。

  • 10気圧防水の本格的なダイビングウォッチとして使える

また衛星通信(中国の北斗)にも対応。スマートウォッチ単体でSOSや位置情報の発信が可能とのこと。最近のトレンドとしてスマートフォンの衛星通信対応が増えており、実はファーウェイはアップルが「iPhone 14」を発表した日より1日早く、衛星通信対応のスマートフォン「Mate 50 Pro」を2022年9月6日に発表。世界初の衛星通信対応スマートフォンを発表したメーカーなのです。そして今度はスマートウォッチにもその機能を搭載しました。

  • 衛星通信にも対応する

山岳地などで携帯電話の電波が入らない場所で、スマートフォンよりも電池の持ちが長いスマートウォッチで衛星通信が利用できるのは理にかなった機能の搭載と言えるでしょう。ファーウェイの衛星通信対応モデルは現時点では中国の衛星にしか対応していませんが、将来的にはその技術を他の衛星に対応させることも可能なはず。HUAWEI Watch Ultimateの搭乗は他のスマートウォッチを作るメーカーにとってもいい刺激になるでしょう。

本体の素材はジルコニウム系金属、サファイアグラスでカバーするなど耐久性も非常に高くなっています。電池寿命は最大14日間。価格は5,999元(約11万7,000円)です。

  • ジルコニウムを使った本体はサファイアガラスで覆われる

ワイヤレスイヤホン(TWS)も気になる製品が中国では販売されています。「HUAWEI FreeBuds Pro 2 +」は日本でも販売されている「FreeBuds Pro 2」の上位モデル。見た目はほとんど変わりませんが、ヘルスケア機能が追加されています。それは体温と心拍数の測定機能です。

  • HUAWEI FreeBuds Pro 2 +

イヤホン本体を見ると、金属の端子のような部分が見えますが、ここから赤外線などで心拍数や体温を測定できるとのこと。心拍数はスマートウォッチでも測定できますが、誰もがスマートウォッチを使うわけではありませんからこの機能を有用と思う人は多いでしょう。さらに体温測定はまだスマートウォッチでもあまり無い機能です。手首よりも耳付近のほうが体温が測定しやすいということもあってか、TWSに体温機能を搭載するのはいいアイディアでもあるでしょう。新型コロナウィルスは収束に向かっているとはいえ、FreeBuds Pro 2 +を使えば日常的に体温管理も可能となり、風邪などの早期予防にも役立つでしょう。中国での価格は1,499元(約2万9,000円)。標準モデルのFreeBuds Pro 2が1299元(約2万5000円)ですから、200元(約4,000円)ほど高い価格設定になっています。

  • 赤外線を使って体温や心拍数を測定

メタリックデザインが目を惹く「HUAWEI FreeBuds 5」は、こちらも日本で発売されている「HUAWEI FreeBuds 5i」の上位モデルという位置づけでしょうか。耳元を目立たせたいファッショナブルなデザインであり、充電ケースもよりコンパクトなものにしています。オーディオ機能としてはL2HCやDynamic EQ、3マイクなどがFreeBuds 5iよりアップデートされた性能のようです。価格は899元(約1万8,000円)。ファーウェイのTWSも音質は悪くなく、定期的に新製品が投入されています。

  • 光沢感あふれる仕上げのHUAWEI FreeBuds 5

ファーウェイは他にも血圧測定可能なスマートウォッチやワイヤレスイヤホン内蔵スマートウォッチなど様々なウェアラブル製品を出しています。スマートフォンでは苦戦しているもののウェアラブル製品の開発に力を入れており、今後も驚くような機能を搭載した製品もでてくるかもしれません。家電量販店に行ったらスマートウォッチやワイヤレスイヤホン売り場でファーウェイの最新製品をチェックしたいものです。

  • ワイヤレスイヤホン内蔵スマートウォッチ