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Microsoftの「Blockerスクリプト」を使用する

本稿公開から4日後となる1月15日は、Chromiumベースに生まれ変わった新Microsoft Edgeの公開日である。Microsoftは既存のMicrosoft Edgeを自動更新で置き換えると説明しているが、企業にとっては自社システムなどの検証を終えてから移行したいことだろう。

システム管理部門を設ける大企業なら、Microsoftが用意したグループポリシー管理用テンプレートを用いれば社内PCの制御が可能だが、システム管理者のいない中小企業は、Microsoft Edgeの自動配布とインストールを無効にする公式ツール「Blockerスクリプト」を用いるとよい。

  • ライセンス条項の内容を確認し、問題がなければ「Yes」ボタンをクリック/タップする

  • 続いて「Browse」ボタンをクリック/タップし、任意のフォルダーを選択してから「OK」ボタンをクリック/タップする

ファイルをダウンロードして展開すると、グループポリシー管理用テンプレートファイルや、Windowsコマンドスクリプトファイル(拡張子「.cmd」)が現れる。リンク先の公式ドキュメントにあるとおり、同スクリプトファイルは、HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥EdgeUpdateキーにDWORD値「DoNotUpdateToEdgeWithChromium」を書き込み、データを「1」(配布をブロック)に変更する仕組みだ。

個別のPCにスクリプトを実行するのが手間な場合は、「EdgeChromium_Blocker.cmd PC1 /b」とコンピューター名を指定すれば、Reg.exeがリモートコンピューターに対して、同様のレジストリエントリーを書き込んでくれる。なお、検証を終えた後、新Microsoft Edgeへの自動更新を復元する場合は「EdgeChromium_Blocker.cmd /u」(配布のブロックを解除)を実行すればよい。

  • 個別のPCにスクリプトを実行するのが面倒であれば、検索ボックスに「cmd」と入力すると現れる「コマンドプロンプト」を右クリック/長押しし、続いて「管理者として実行」をクリック/タップする

  • 任意のフォルダーに移動してから、「EdgeChromium_Blocker.cmd /b」と入力して「Enter」キーを押す

阿久津良和(Cactus)