「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

最後は人間の目で必要かどうか判断

どこかのCMで流れた「今年の汚れは今年のうちに♪」の曲が聞こえてくる師走だが、冬期休暇の間にPCのメンテナンスも済ませておきたい。安定動作しているPCであれば、ストレージの空き容量確保が主なメンテナンスとなり、過去の連載でも何度か触れてきた(第107回第188回第325回)。だが、Windows 10 バージョン1909環境であれば「ストレージセンサー」を使えば簡単だ。

  • 「設定」の「システム/ストレージ」を開き、「ストレージセンサーを構成~」をクリック/タップする

  • ページ下部にある「今すぐクリーンアップ」ボタンをクリック/タップ。これで、不要なファイルは削除される

だが、不要なファイルやアプリの削除はストレージセンサーでも不十分。今なお人間が目視で確認し、要不要を判断しなければならない部分だ。アプリであれば、「設定」の「システム/ストレージ/アプリと機能」でサイズ順に並べ替えれば判断しやすい。

  • 「システム/ストレージ/アプリと機能」を開き、「並べ替え」のドロップダウンリストから「サイズ」を選択する。上から順に確認し、使っていないアプリを削除すればよい

見落としがちなのが「設定」の「システム/ストレージ/その他」だ。他の分類に含まれないフォルダーを列挙する項目だが、筆者の環境ではiPhoneのバックアップデータが17GBも占有していた。iTunesから操作すれば済むように見えたが、途中で通常のデスクトップ版からMicrosoft Store版に切り替えた影響か、バックアップデータは削除されず。今回は手動で削除したが、このようにアプリデータを格納する「%AppData%」フォルダーも合わせてチェックしたい。

  • 「システム/ストレージ/その他」を開くと、格納サイズ順にフォルダーが並ぶ

  • iTunesの「編集」メニュー→「環境設定」と開き、「デバイス」から、不要なバックアップデータを削除する

  • 「~¥Apple」をクリック/タップし、「~¥Apple¥MobileSync¥Backup」フォルダーをたどって開き、タイムスタンプを参考に不要なバックアップデータを削除する

  • こちらが実行結果。17.3GBから6.53GBまで占有容量が軽減した

Office 365 Solo契約者であれば、OneDriveの「重要なPCフォルダー」を使って、ドキュメント、デスクトップ、画像をOneDriveに逃がし、OneDriveファイルを「オンラインのみ」に切り替える方法もある。

  • OneDriveの設定ダイアログに並ぶ「バックアップ」タブから「バックアップを管理」ボタンをクリック/タップすると、図の画面が現れる

  • OneDriveフォルダーの同期済みフォルダーを右クリック/長押しし、「空き領域を増やす」をクリック/タップ。これで、ファイル使用時にクラウドからダウンロードが始まる

阿久津良和(Cactus)