長らくSurfaceシリーズを購入してきた筆者だが、コロナ禍で外出機会が減り、Surface Laptop Goは初代のまま。Surface Proシリーズは「7」で止まっている。先週の記事でも触れたように今年(2024年)はPCを刷新する良い機会なのだが、海外のITニュースサイトから、Surfaceデバイスの新モデルが今年4月と6月に登場するとの興味深いウワサが流れてきた。

情報元はMicrosoft Watcher(もしくはLeaker)のWalkingCat氏。X(旧Twitter)の投稿によれば、Microsoftは現地時間3月21日にSurfaceイベントの開催を予定しているという。Microsoftは2023年10月にSurface Laptop Go 3やSurface Laptop Studio 2をリリースしていることから、Surface Laptop 6(仮称)とSurface Pro 10(仮称)が登場する可能性は高そうだ。なお、Microsoftは一連のウワサに関する公式コメントは発していない。

そのため新モデルの詳細は不明だが、少なくともNPU(ニューラルプロセッシングユニット)をサポートするCPUを搭載するだろう。Surface Laptop 5のCPUはIntelのみ、他方でSurface Laptop 4はAMDも選択できた。Surface Pro 9もIntelとMicrosoft SQ 3の2種類から選択可能。このあたりが新Surfaceで変化するかも興味深い。

ディスプレイサイズやCPU性能を選べるSurface Laptopを据え置き型として使うなら、NPUと連携したWindowsのAI機能も期待できる。しかし、携帯性と性能のバランスが特徴のSurface Proを持ち歩く場合、バッテリー駆動時間の関係からAI機能を使わない場面が多いのではないだろうか。筆者も手持ちのSurface Pro 7とSurface Laptop 4、どちらを更新するか迷っている。

いずれにせよ3月の発表を待つほかないのだが、Windows Centralは「Surfaceデバイスの出荷は4月と6月」と推察している。4月に法人向けSurface Pro 9とSurface Laptop 5を更新し、6月に消費者向けSurface Pro 10(仮称)とSurface Laptop 6(仮称)を出荷すると報じた。

Surfaceシリーズを振り返ると、過去には法人専用となるSurface Pro 7+を提供しているが、Surface Pro 8とSurface Pro 9はモデル名に手を加えず、リセラー経由で購入する従来の仕組みを継承している。プラス表記が復活するかどうかはともかく、2024年も新Surfaceデバイスが登場することに胸をなで下ろしたい。

  • 法人向けのSurface Pro 7+

あとは価格。昨今の為替動向を踏まえると安価に購入できる可能性は低い。日本マイクロソフトは2023年9月25日に消費者向けSurfaceシリーズの価格改定を発表し、同10月1日から適用している。おそらくドル円の為替レートを価格差に反映させたものと思われるが、2024年のSurfaceシリーズにも同様の計算を用いた値付けを行うだろう。もし新Surfaceに期待をかけるなら、買う買わないはひとまず置いておくにしろ、今から予算を確保することをおすすめしたい。