米Intelは10月29日(現地時間)、2026年度第3四半期(2026年7〜9月)決算を発表した。AI向けのサーバーCPU需要拡大を追い風に、売上高は前年同期比21%増となった。一方、PC市場の低迷を背景に10〜12月期の業績見通しは市場予想を下回った。時間外取引でIntel株は終値から一時約21%下落した。

7〜9月期の売上高は165億1300万ドル。GAAPベースの純利益は前年同期比18%減の33億2000万ドル(1株利益0.60ドル)だった。前年同期にAlteraの株式51%の売却益54億5200万ドルを計上していたことが減益の主因である。営業利益は前年同期の約3.7倍の25億2200万ドル、粗利益率は4.8ポイント上昇の43.0%となった。非GAAPベースの純利益は27億5600万ドル、1株利益は0.52ドルだった。市場予想は売上高165億ドル、調整後1株利益0.40ドルだった。

セグメント別売上高は以下の通りである。内部取引を含むため、合計は連結売上高と一致しない。

  • クライアント・コンピューティング&フィジカルAIグループ(CCPG、旧CCG):80億9700万ドル(前年同期比5%減)
  • データセンター&AI(DCAI):73億1800万ドル(同78%増)
  • Intel Foundry:66億9700万ドル(同58%増)
  • その他:6億9200万ドル(同30%減)

DCAIの成長が全体を牽引した。同社によると、データセンター売上高の伸び率は15年ぶりの高水準である。AIエージェントが自律的にタスクを進める「エージェンティックAI」向けのCPU需要が拡大し、大規模クラウド事業者や企業、新興クラウド事業者からの需要が強かった。DCAIの営業利益は30億3900万ドル。営業利益率は前年同期の23.4%から41.5%に上昇した。リップブー・タンCEOは、Xeonの旺盛な需要に対応するため、供給拡大を当面の最優先課題に挙げた。

PC向けを中心とするCCPGは5%減収となった。業界全体のメモリ不足がPC市場を圧迫する一方、Intel 18Aで製造する「Wildcat Lake」への需要は強く、AI PCは前年同期比で成長したという。デイビッド・ジンズナーCFOは、PC市場の低迷が少なくとも2027年前半まで続くとの見方を示した。

Intel Foundryは増収となったものの、営業損失18億5300万ドルと赤字が続いた。ただし、前年同期の23億2100万ドルから損失は縮小した。歩留まりと製造サイクルの改善により、ウェハーコストが低下した。

2026年度第4四半期(10〜12月)については、売上高を150億〜160億ドル、GAAPベースの1株利益を0.10ドル、非GAAPベースの1株利益を0.25ドルと見込む。売上高レンジの中央値は155億ドルで、市場予想の171億ドルを下回る。調整後1株利益の市場予想も0.43ドルだった。