Intelは10月12日(米国時間)、AI推論向けGPU「Intel GPU D-series」の詳細を発表した。最大480GBのLPDDR5Xメモリを搭載できる。すでに顧客向けのサンプル出荷を開始している。

  • Intel、最大480GBメモリ搭載のAI推論向けGPU「D270」投入へ。350Wの空冷設計

    Intel、最大480GBメモリ搭載のAI推論向けGPU「D270」投入へ。350Wの空冷設計

開発コード名「Crescent Island」として知られていた製品で、GPUアーキテクチャはXe3P。32基のXe3Pコアと256基のXMXエンジンを搭載し、FP8演算性能は1.3PFLOPS、メモリ帯域幅は1.5TB/sに達する。インターフェイスにはPCI Express 5.0を採用し、消費電力は350W。HBMではなくLPDDR5Xを採用し、一般的な空冷サーバーに搭載できる設計としている。

最大の特徴はメモリ容量で、Intelブランドのカードは160GBを搭載し、パートナー企業による製品では最大480GBまで拡張できる。1枚のカードで最大3,000億パラメータ、8枚構成のシステムでは1兆パラメータを超えるLLMの推論に対応するとしている。

グラフィックスやレイトレーシング処理向けの回路を削減し、その分のダイ面積をAI向けの演算回路に割り当てることで推論効率を高めた。大量の入力トークンを処理するプリフィルや長いコンテキストを扱う処理、複数のAIエージェントを同時実行する用途を想定する。