Qualcommは、Snapdragon向けのAI描画支援機能「Adreno Neural Fusion(ANF)」を公開した。Snapdragon 8 Elite Gen 6以降で利用でき、今後はより広いSnapdragon製品への展開も予定する。SDKはVulkanに対応し、Unreal Engine 5向けプラグインやUnity 6.6以降との統合環境も提供する。
Adreno Neural Fusion(ANF)は、Adreno GPUに新たに搭載したAI向け専用行列演算器「Adreno Matrix Cores」を利用することで、描画に必要なAI推論をGPU内で処理できる点が特徴の描画支援機能。ゲーム描画で生成したカラー、深度、モーションベクトルなどのデータをそのままGPU上でAI処理に利用できるため、NPUなど別のプロセッサとのデータ転送が不要になる。
さらにGPU内のオンチップメモリ「Adreno High Performance Memory(HPM)」にAIモデルの中間データや再構成状態を保持することで、LPDDRメモリへのデータ転送も削減。メモリアクセスや消費電力を抑えながら、毎フレームAI処理を実行できるとしている。ちなみにSnapdragonでは従来からCPUやNPUに行列演算機能を備えていたが、Adreno GPUに専用の行列演算器を搭載するの現行モデルが初めてだとしている。
