EcoFlow Technology Japanは10月21日、ポータブル電源の新モデル「DELTA 3000 Gen4」と「DELTA 3800 Gen4」を発表、メディア向け説明会を開催しました。10月23日から予約販売を開始し、10月30日に正式発売します。価格はDELTA 3000 Gen4が30万8,000円、DELTA 3800 Gen4が36万800円です。

両モデルとも定格出力は3,000W。DELTA 3000 Gen4は3,072Wh、DELTA 3800 Gen4は3,763Whのバッテリーを搭載します。さらにDELTA 3800 Gen4は、別売りのエクストラバッテリーを2台接続することで、最大11,955Whまで容量を増やせます。

  • DELTA 3800 Gen4/DELTA 3000 Gen4

    DELTA 3800 Gen4/DELTA 3000 Gen4

  • DELTA 3000 Gen4は3,072Wh、DELTA 3800 Gen4は3,763Wh。ともに定格出力は3,000Wで、DELTA 3800 Gen4は最大11,955Whまで容量を拡張できます

    DELTA 3000 Gen4は3,072Wh、DELTA 3800 Gen4は3,763Wh。ともに定格出力は3,000Wで、DELTA 3800 Gen4は最大11,955Whまで容量を拡張できます

3,000Wh超でも、置き場所を見つけやすいサイズへ

今回の新モデルは、従来モデルと比較してなかなかの小型化を図っています。

DELTA 3000 Gen4は約47.7×28.9×28.2cm、体積38.9L、重量約26kg。従来のDELTA 3 Ultraと比べて体積を約52%、重量を約19%減らしました。

一方のDELTA 3800 Gen4は、約47.7×28.9×30.7cm、体積42.3L、重量約30.6kg。DELTA Proとの比較では体積を約44%、重量を約32%減らしています。

3,000Whを超えるクラスになると、「いざというときの安心感はあるものの、普段どこに置いておくか」が悩みになりがちです。今回は内部や筐体の設計を見直し、キッチンやリビングにも置きやすいサイズ感を実現しました。

  • 大きさ感としてはこんなところ

    大きさ感としてはこんなところ

「置きやすい」というと語弊があるかもしれませんが、ウリのひとつは複数の家電やパソコンなどをそれなりに長い時間、同時に動かしたり、複数台のスマホを同時に充電したりできること。停電や災害時の電源として備えるだけでなく、このクラスのポータブル電源になると、冷蔵庫といった電源が切れると困る家電を常に接続して、バックアップ電源とする使い方が有効です。そういう意味でも、少しでも小さくなって設置しやすくなるのはありがたいところ。もちろんパススルー対応です。

重量はDELTA 3000 Gen4が26kg、DELTA 3800 Gen4が30.6kgと、気軽に手で持ち運べる重さではありません。別売りの折りたたみ式キャリーカートや、市販のキャリーカート(耐荷重に注意)を用意しておくとよいでしょう。

  • 別売りの専用キャリーカートを使って移動。大容量モデルでも移動しやすくなります

    別売りの専用キャリーカートを使って移動。大容量モデルでも移動しやすくなります

停電時に冷蔵庫を長く動かす「ランタイムブースト」

興味深い新機能が「冷蔵庫ランタイムブースト」です。

ポータブル電源自身の待機電力を約3Wまで抑えたほか、冷蔵庫を接続したときには動作状態に合わせて電力変換を最適化します。同容量帯の業界平均と比べて、冷蔵庫の稼働時間をDELTA 3000 Gen4で約20%、DELTA 3800 Gen4で約42%延ばせるとしています。

一例として、DELTA 3800 Gen4の場合、一般的な同容量クラスのポータブル電源で約44時間だった冷蔵庫の稼働時間が、ブースト機能を使うことで約71時間まで延びるケースが紹介されました。

  • 「冷蔵庫ランタイムブースト」では、DELTA 3800 Gen4で冷蔵庫を約71時間動かせるとしています

    「冷蔵庫ランタイムブースト」では、DELTA 3800 Gen4で冷蔵庫を約71時間動かせるとしています

冷蔵庫ランタイムブーストの仕組みは、冷蔵庫の運転状況に合わせてポータブル電源側の稼働を最適化すること。冷蔵庫の消費電力そのものを抑える機能ではありません。

冷蔵庫はコンプレッサーの起動時、安定運転時、停止時で必要な電力が変化します。ランタイムブーストでは、その状態に合わせてポータブル電源側の電力変換やスイッチング動作を最適化し、電源自身で発生するロスや消費電力を減らします。冷蔵庫に供給する電力を削るのではなく、「電源側のムダを減らして長く使う」という考え方です。

電子レンジやケトルも同時に動かせる3,000W出力

発表会では、DELTA 3800 Gen4に複数の家電をつないで同時に動かすデモンストレーションもありました。DELTA 3800 Gen4の定格出力は3,000Wあるため、冷蔵庫や電子レンジ、電気ケトルなど消費電力の大きな機器を含め、複数の家電へ同時に給電できます。

  • ポータブル冷蔵庫(55W)、電子レンジ(600W)、炊飯器(1,230W)、コーヒーメーカー(680W)を接続して、DELTA 3800 Gen4から同時に給電するデモ

    ポータブル冷蔵庫(55W)、電子レンジ(600W)、炊飯器(1,230W)、コーヒーメーカー(680W)を接続して、DELTA 3800 Gen4から同時に給電するデモ

  • このとき給電している電力は2.38kW

    このとき給電している電力は2.38kW

停電への備えも強化しました。電源が遮断されると10ミリ秒以内でバッテリー給電へ切り替えるほか、長期間使わずに保管したときの放電を抑える低放電機能を搭載。EcoFlowによると、1年間放置してもバッテリー残量99%を維持するとしています。

さらに、表示上のバッテリー残量が0%になったあともスマートフォンなどへ緊急給電できる「緊急モード」、気象情報と連携して台風といった悪天候が予測されると自動的に充電を始める「Storm Guard」といった機能もあります。

  • 低放電機能、残量0%表示後もスマートフォンを充電できる緊急モード、台風などに備えて自動充電するStorm Guardを備えています

    低放電機能、残量0%表示後もスマートフォンを充電できる緊急モード、台風などに備えて自動充電するStorm Guardを備えています

充電方法はACコンセント、ソーラーパネル、車両からの走行充電に対応。AC充電で最速の場合、DELTA 3000 Gen4は約2.3時間、DELTA 3800 Gen4は約2.8時間でフル充電が可能です。

この充電時間はAC入力の最大値(1,500W)で充電したときの数字で、AC入力のワット数はEcoFlowアプリで調整できます(400Wから1,500Wまで1W単位)。急いでいるときは入力を上げ、ほかの家電を多く使っているときは入力を下げるというように、家庭の電力使用状況に応じて調整できます。

  • EcoFlowアプリでは、電気料金が安い時間帯を選んで充電するTOUモードや、AC入力の細かな調整が可能

    EcoFlowアプリでは、電気料金が安い時間帯を選んで充電するTOUモードや、AC入力の細かな調整が可能

大容量のポータブル電源を導入する目的としては、停電や災害への備えが大きいでしょう。でもせっかくなら、常に通電している家電やよく使う家電をつないで、常設のバックアップ電源にすると便利。

電気代の安い夜間にDELTA 3800 Gen4/DELTA 3000 Gen4を充電して、昼間はこれらから給電すれば、電気代の節約にもつながります(給電する電化製品の数や消費電力、動作させる時間にもよりますが)。新型のDELTA Gen4シリーズは、非常用電源としての安心感はもちろん、大容量/大出力のポータブル電源を日常生活で活用することをこれまで以上に意識した製品という印象です。