筆者の愛車は、トヨタモビリティ神奈川が販売するライトキャンパー「アルトピアーノ」。もともとが商用車(タウンエースバン)なので、後部座席まわりの装備はかなり素っ気ないんです。
スマホホルダーもドリンクホルダーもなし。子どもを乗せたチャイルドシートの隣に座る妻は、運転席から長々と伸ばしたケーブルでスマホを充電し、充電中は前席背面のシートポケットへ。ただ、画面を確認するたびに出し入れするのが面倒だと嘆いています。そんなときダイソーで見つけたのが「車用トレイ(ヘッドレスト用)」。550円で購入しました。
- 商品名:車用トレイ(ヘッドレスト用)
- ブランド:ダイソー
- 価格:550円
- 材質:ABS樹脂
- 商品サイズ:26×8.5×22.5cm
- 耐荷重:約1kg
- カップホルダー対応径:最大約66mm
- 対応ヘッドレスト:ポール2本タイプ(シャフト径14mm以内、バー幅約120〜180mm)
- カラー:ブラック
ドリンクホルダーとスマホスタンドを兼ねる「畳めるトレイ」
この製品は、前席(助手席)ヘッドレストに取り付けて、後部座席から使うドリンクホルダー兼トレイ。パッケージによると、ドリンクホルダーだけでなくスマホスタンドにもなるとのこと。しかも左右にスライドでき、使わないときは折りたたんでスッキリできると書かれています。
大げさなスマホスタンドを後席用に増設すると、それはそれで邪魔になります。でも、筆者が運転中にナビ操作を妻に頼みたいときなど、スマホを立てておける場所があるとやっぱり断然ラク。飲み物を買ったときのドリンクホルダーも欲しい。「畳める」というのは、我が家にとってかなりうれしいポイントでした。
買う前に要チェック! 対応するシートの条件が意外と細かい
ただし、この製品は買えばどのクルマでもそのまま使えるわけではありません。購入前の注意書きがけっこう細かいんです。
まず、対応するのはヘッドレストのポールが2本あるタイプのみ。一本足タイプや、ヘッドレストがシートと一体になっているシートには取り付けできません。さらに、シャフトの太さが14mm以内、ヘッドレストバーの幅が約120〜180mmの車種向け。加えて、シャフトからシート背面までの幅が55mm以上ある車種や、ヘッドレスト下面とシート上面の隙間が15mm以下の車種にも取り付けられないとされています。
ここまで条件が並ぶと、正直ちょっとひるみます。とはいえ、アルトピアーノの前席ヘッドレストはポール2本タイプ。条件はクリアしていそうだったので、レジへ向かいました。
取り付けはカンタン。でも、ヘッドレストは一度外す必要あり
パッケージを開けると、中身はトレイ本体とヘッドレストに固定するブラケットの2点だけ。説明書も入っています。
取り付けには、ヘッドレストをシートから一度引き抜く必要があります。なお、パッケージでは、テーブルの組み立て・取り外しはヘッドレストから外した状態で行うよう案内されています。工具は要りませんでした。ただ、車種によってはヘッドレストのロック解除ボタンを押しながら引き抜く必要があるなど、「手軽に脱着できる」とは言えません。
取り付けてみたら、まさかの「水平にならない」
さて、意気揚々と取り付けてみたのですが、ここで問題発生。トレイが水平になりません。後席に座る妻の側から見て、手前側がグッと下がって斜めになってしまうのです。
原因を探ってみると、どうやらアルトピアーノのシートの背もたれが薄いせい。このトレイは、ヘッドレストのポールをブラケットに通して取り付け、シート背面で支える構造です。ところが背もたれが薄いと、その支えになる部分がシートに届かず、トレイが前のめりに傾いてしまうというわけ。
一般的な乗用車のシートならちょうどいい厚みなのかもしれませんが、ここは商用車ベースゆえの落とし穴。パッケージには対応するシートの条件がいろいろ書かれていましたが、自分のクルマのシート形状をもう少し見てから買えばよかった、と反省しました。
この状態でもドリンクホルダーは使えなくはないのですが、いかんせんトレイが斜めすぎて使いづらい。これはNGです。
マスキングテープ1個で、ちょうどいい水平に
いくら550円とはいえ、そのまま捨ててしまうのはもったいない。なんとか使う方法を考えました。
要はシートが薄いのが原因なのだから、シートとトレイの間に厚みのあるものを挟めばいいはず。そう考えて、手元にあるものをあれこれ挟んでみたのですが、意外と厚みが必要だということが判明。ちょっとした詰め物程度では、まったく足りませんでした。
最終的に正解だったのが、幅1cmのマスキングテープ。芯ごとシートとトレイの間に挟み込んだところ、ちょうどいい感じに水平が出ました。
我ながらなかなかの力技ですが、これでようやくペットボトルを置けるように。とはいえ、これはあくまで筆者のクルマでの応急処置。本来は、シート背面の形状に合っているかどうかを買う前に確かめるのが正解です。
今度はiPhoneが入らない! ケース付きではスタンドを使えず
ようやく水平になったので、今度はスマホスタンドを試してみます。ところが、ここでもうひとつ問題が。スマホを差し込む部分の幅が狭く、今回使ったiPhoneはケースを付けたままだと収まらないのです。
ケースを外して本体だけにすると、なんとか立てかけられました。ただ、スマホを置きたいだけなのに、そのたびにケースを外すのは地味に面倒。必要なときだけサッと使いたかったので、このひと手間は惜しいところです。
もちろん、ケースの厚みや形状によって結果は変わるはずですが、少なくとも今回の組み合わせではNGでした。「スマホスタンドにもなる」という表示だけでなく、普段のケースを付けた状態で使えるかどうかも要チェックです。
というわけで、我が家では今後、充電するときはスマホをトレイの上に寝かせて置き、スタンド機能が必要なときだけケースを外す、という使い分けになりそうです。
耐荷重は約1kg、カップ径は66mmまで
もうひとつ気をつけたいのが、載せられる量と大きさの制限です。耐荷重は約1kg。しかもパッケージによると、これは保証値ではなく測定値とのこと。飲み物とスマホをまとめて置くようなときは、合計の重量に気をつけたいところです。
カップホルダーに収まるのは、最大直径約66mmまで。実際に試したところ、300mLの缶と500mLのペットボトルはすんなり入りましたが、麦茶などの650mLペットボトルは底までスッと落ちず、少し浮いた状態になりました。入らないわけではないものの、安定感はイマひとつです。
パッケージには、悪路や急ハンドルで収納物が落下するおそれあり、という注意書きも。底まで収まらない容器や、フタのない飲み物を置きっぱなしにするのは、ちょっと怖いところです。
まとめ:買う前にシートとスマホケースの確認を
ドリンクホルダー、スマホスタンド、ちょっとした物置きをひとまとめにして、使わないときは折りたためる。後部座席の置き場所不足を補うアイデアとしては、まさに欲しかった製品です。
ただ、筆者のアルトピアーノでは、そのまま取り付けるとトレイが傾き、さらにケース付きのiPhoneをスタンドに置けないという、2つの相性問題がありました。「買って付ければすぐ快適」とはいかなかったのが本音です。
カー用品店で似たような製品を探すと数千円はザラなので、条件がハマるクルマなら550円は十分アリ。購入前に、前席シートの背面形状と、使いたいスマホのケースを付けた状態の厚み。この2点だけは確かめておくことをおすすめします。













