子どもがiPadでゲームやお絵描きをしていると、画面はあっという間に指紋でベタベタに。かといって、手持ちのApple Pencilを渡すのは、長さがあって先端も尖っているのでちょっと心配です。
そこで今回、ワッツで110円の「iPadにくっつくタッチペン」(355172)を購入しました。指の代わりに画面を操作できるうえ、使わないときはマグネットでiPadの側面にピタッ。操作感と使い勝手を試してみました。
- 商品名:iPadにくっつくタッチペン
- 品番:355172
- 価格:110円
- 購入店舗:ワッツ
- カラー:ホワイト、ブラック(筆者はホワイトを購入)
- サイズ:長さ約114mm×直径約9mm(突起部除く)、ペン先約6mm
- 材質:クリップ・先軸/ABS樹脂、本体/アルミニウム・磁石、ペン先/導電繊維・熱可塑性エラストマー
- 販売元:山田化学
ちなみに、まったく同じ商品はセリアの店頭でも見かけました。ワッツ系列の店舗だけの限定品というわけではなさそうなので、近所にワッツがない人も、セリアをのぞいてみる価値はありそうです。
画面の指紋を減らせる。子どもにも持たせやすい
まずは本来の目的である、指紋対策から。当たり前の話ですが、指で触らずにペンで操作するだけで、画面の汚れ方がまるで違います。画面に付いた指紋を拭き取る手間が減るのは、思った以上に快適でした。
とくにありがたいのが、子どもにiPadを渡すときです。ゲームやお絵描きに夢中になると画面はあっという間にベタベタ。衛生面でも心配になるところですが、ペンを1本渡しておくだけでかなりマシになります。
そして冒頭でも触れたとおり、Apple Pencilを幼児に持たせるのはちょっと心配です。小さな手には長すぎるうえ、先端が細く尖っているので、転んだ拍子に持っていたりしたら、と考えるとヒヤッとします。
その点、本製品は長さ約114mmとコンパクトで、ペン先はやわらかい導電繊維。子どもに「はい、これ使って」と渡すなら、こちらのほうが断然気がラクです。価格も110円ですから、うっかり折られても、どこかへ持っていかれても、目くじらを立てずに済みます。
iPadの側面にペタッ。ペンの「置き場所」に困らない
もうひとつの特徴が、本体内蔵のマグネットです。使わないときにiPadの側面へくっつけておけるので、机の上でペンが行方不明になりません。
パッケージの表面には「※Apple Pencil(第2世代)対応モデル」とあり、裏面にはマグネット対応機種として、iPad Air(第5世代/第4世代)、iPad mini(第6世代)、iPad Pro 12.9インチ(第5世代/第4世代/第3世代)、iPad Pro 11インチ(第3世代/第2世代/第1世代)が挙げられています。
なお、筆者が所有するiPad mini(A17 Pro)、iPad Pro 12.9インチ(第1世代)、iPad Pro 12.9インチ(第5世代)の3台で試したのですが、このうちリストに載っているのは12.9インチの第5世代だけ。にもかかわらず、結果は3台ともに側面へペタッとくっつきました。もちろん、どの機種でも画面操作は問題なく行えます。
つまり、対応リストにない機種でもくっつくことがある、ということ。ただし、くっつく位置も吸着力も機種次第です。たとえばiPad mini(A17 Pro)の場合、側面の真ん中あたりでは弱く、下のほうに寄せるとまあまあしっかりくっつきました。磁石の位置が機種ごとに違うためでしょう。手持ちのiPadで使えるかどうかは対応表記だけでは判断しきれないので、まずは側面をペンでなぞって「効く場所」を探してみるのがおすすめです。
くっつくけれど、Apple Pencilよりは落ちやすい
実際に使ってみると、Apple Pencilに比べて落ちやすいと感じました。机の上にiPadを置いたままなら問題ないのですが、iPadを持ち上げたり、傾けたまま動かしたりすると、ポロッと外れてしまうことがあります。
これは磁力の強さというより、ペンの形状によるものだと思います。Apple Pencil(第2世代)は側面の一部が平らで、iPadとの吸着面が平面。だから面と面でピタリと密着します。一方、本製品の断面は「○」の円柱形。iPadの側面に当たるのは曲面の一点だけなので、同じくらいの磁力だったとしても、どうしてもズレやすく、外れやすいのだと思われます。
というわけで、このマグネットは「使っている間の一時置き」と割り切るのが正解かも。カバンに入れて持ち運ぶときは、素直にクリップでポーチや手帳の縁に挟んでおくほうが確実です。
なお、iPadにケースを付けていると磁力が届かないのでは…と思っていたのですが、TPU素材のクリアケースを装着したままでも普通にくっつきました。ケースの素材や厚みによって結果は変わるはずなので絶対とは言えませんが、薄手のケースなら過度に心配しなくてよさそうです。
クリップとストラップホールで、持ち運びは意外と優秀
携帯性もしっかり確保されています。上部側面には定番のペンクリップが付いていて、胸ポケットや手帳のポケットに挿しておけます。
さらに最上部には、ストラップ用とみられるホールも用意されています。ストラップは付属しないので自分で用意する必要がありますが、子どもが学校や塾で使うタブレット用の予備として持たせるなら、ここにストラップを通しておくと安心感が違います。
ペン先は「導電繊維」。タッチ音が静かでなめらか
ペン先に使われているのは、シリコンゴムではなく導電繊維。100均のタッチペンはシリコンゴムのドーム型が主流ですが、本製品は網目状の繊維でスルスルと滑ります。
実際に使ってみると、タップはもちろん、スライドやスワイプもかなり快適。シリコンゴムのようにキュッと引っかかる感じがないので、ページをめくったり、地図をグリグリ動かしたりする操作は、やっぱり断然ラクです。
そしてやわらかい素材なので、画面を叩くコツコツ音がほとんどしません。カチカチと硬い音が鳴らないぶん、静かな場所で使っても気を使わずに済むのはグッドです。
細かい文字やイラストは、ちょっと苦手…
もちろん、110円のタッチペンにApple Pencilと同じ働きを求めてはいけません。
本製品には筆圧感知機能がなく、押し付ける力の強弱で線の太さなどを変えることはできません。そして何より困るのが、パームリジェクションを備えないこと。紙に書くときのように手の側面を画面に置くと、そこが「タッチ」と判定されて、勝手に線が引かれたり画面がスクロールしたりしてしまいます。
つまり、常に手を浮かせたまま書かなければなりません。これが想像以上にツラく、実際にメモアプリで文字を書いてみると、手首が固定できないぶん線がヨレて、思うように字が書けませんでした。長文のメモ取りや細かいお絵描きには、ちょっと厳しいかもしれません。
ペン先が約6mmと太めなのも、細かい作業ではネックです。ペン先そのものが接地点を隠してしまうので、「ここ」という狙った1点を突くのが難しい。ざっくり図を描いたり、大きめのボタンをタップしたりするには十分ですが、細部を狙って描き込む用途には不向きだと感じました。
…とはいえ、そこまでシビアな使い方をしないなら十分。うちの3歳の娘は、すっかりこのペンが気に入ったようです。
ペンはまるごと消耗品と割り切る
ペン先は交換できない構造なので、使い続けて滑りや反応が悪くなったら、本体ごと買い替えることになります。とはいえ、110円。買い替えやすい価格なのは、うれしいポイントです。
まとめ:割り切れば110円の価値は十分
ワッツの「iPadにくっつくタッチペン」は、指紋を減らせて操作もなめらか、iPadの側面にくっつくマグネットまで付いて110円。TPU素材の薄いケースを付けたままでもくっついてくれました。ただし、Apple Pencilよりは落ちやすく、筆圧感知もパームリジェクションもナシ。手を画面に置けないので、文字を書くのはかなり苦しいです。それでも、動画操作やブラウズ、子ども用の1本、外出先の予備と割り切るなら、買って損はないはずです。









