ドコモ・バイクシェアは8月4日、システム不具合によりサービスの安定提供が見込めないとして、同日午後2時30分ごろから全国でバイクシェアサービスの提供を一時停止した。同社では7月下旬以降、自転車の貸出・返却に関する不具合が断続的に発生している。再開時期は未定で、原因については現在調査を進めているという。

  • ドコモ・バイクシェアの公式アプリ。8月4日16時47分に開いたところ、利用しようとすると「メンテナンス中のためご利用いただけません」と表示され、同サービスのお知らせページへのリンクも提示された

    ドコモ・バイクシェアの公式アプリ。8月4日16時47分に開いたところ、利用しようとすると「メンテナンス中のためご利用いただけません」と表示され、同サービスのお知らせページへのリンクも提示された

同社によると、7月29日午前7時30分ごろ、予約中の車両を解錠できない、利用中の車両を返却できないといった障害が発生。この時は同日午前11時19分ごろに復旧した。その後、8月1日午後1時のサービス再開時には、一部ポートが表示されない事象や、7月21日~31日の利用履歴がアプリ上で確認できない事象が発生。8月2日には、車両の返却操作が正常に完了しない事象と、指定した料金プランが正しく反映されない事象について同社が改めて謝罪した。

さらに8月3日午前7時ごろからは、一部ポートで自転車の貸出・返却ができない、アプリに「システムエラーが発生しました」と表示される、といった事象が新たに発生し、同日17時の時点でも復旧の見通しは立たないまま8月4日を迎えた。そして同日午後2時30分ごろ、安定したサービス提供の見通しが立たないとして、全国でのサービス提供の一時停止に踏み切った。

一連の不具合は、8月1日に実施されたサービス仕様変更の前後に相次いで発生している。ドコモ・バイクシェアは9月1日に予定するブランド刷新「NOLL(ノル)」への移行に先立ち、8月1日、ログイン方式をID・パスワード方式から、dアカウント、Appleアカウント、Googleアカウントによる外部アカウントログインへ移行したほか、利用料金の決済タイミングを従来の月末締め翌月払いから、乗車のつど請求する方式に変更するなど、大幅なシステム更改を伴う仕様変更を実施していた。

この仕様変更に先立ち、7月31日午後10時から8月1日正午まではシステムメンテナンスのためサービスを一時停止しており、メンテナンス完了後の同日午後1時にサービスを再開した経緯がある。なお、7月21日~31日の利用履歴データ自体は保持されており、料金計算や請求への影響はないという。

同社は、7月29日の障害から8月4日の全面停止に至るまでの個々の不具合について、明確な因果関係は明らかにしていない。ただし8月2日のお知らせでは、返却操作や料金プラン表示の不具合を「システム更改に伴い」発生しているものと説明している。8月分の月額料金の請求タイミングが一部の利用者で本来の予定と異なっている事象も、あわせて確認されたという。