デスクワーク用のチェアは、毎日何時間も身体を預ける大切な道具だ。近年はウェルビーイングオフィス(簡単にいうと心身ともに働きやすい職場環境)という考え方が広まってきており、働く人の疲労軽減が見込める機能的なオフィス家具を取り入れる企業も増えた。

今回、LiberNovoの高級電動ワークチェア「LiberNovo Omni Pro」(以下、Omni Pro)をマイナビニュースのなかで1カ月ほど試用し、座った人間に率直な感想を聞いた。Omni Proは229,000円(2026年7月31日まで特別価格143,089円)という高価なチェアだ。カラーはグラファイトブラックとアッシュホワイトの2色。高品質な素材を用い、電動による多彩な調整機能を備える。

機能面の詳細や気になった点は後編で触れるとして、この前編ではユーザーによるOmni Proの第一印象を中心に紹介しよう。

  • 電動ワークチェア「LiberNovo Omni Pro」のアッシュホワイトモデル。今回の試用にあたってはメーカーから機材を借りた

    電動ワークチェア「LiberNovo Omni Pro」のアッシュホワイトモデル。今回の試用にあたってはメーカーから機材を借りた

今回Omni Proを2~3週間試した試用者は、デスクワークで培った慢性的な肩コリが悩みの40代男性社員、曽我さん。曽我さんは高機能チェアを日常的に使った経験はなく、一般的なチェアと比べてOmni Proの第一印象として挙がったのは、座り心地の違いだった。

  • 「高級なオフィスチェアを使ったことがなかったので高級同士の比較はできませんが、これまで使っていたイスとはまったく違いました」と語る曽我さん

    「高級なオフィスチェアを使ったことがなかったので高級同士の比較はできませんが、これまで使っていたイスとはまったく違いました」と語る曽我さん

電動の調整機能などを使う以前に、身体を預けた瞬間から安心感があったという。筆者も座ってみたが、柔らかすぎず硬すぎず、身体を広く支えてくれるフィット感がある。

初めての高級チェアで実感した、包み込まれる安心感

曽我さんはもともと肩コリがひどく、ストレートネックや猫背にも悩まされていた。普段から姿勢を伸ばそうと意識し、週に数回はマッサージに通っているほど。

一般的なオフィスチェアだと、仕事に集中しているうちに前かがみの猫背になりがち。気付くと、背筋を伸ばしたり両肩を大きく開いたりすることの繰り返しだったそうだ。

  • 両肩を開くストレッチは、デスクワーク中に何度も何度も繰り返していたという曽我さん

    両肩を開くストレッチは、デスクワーク中に何度も何度も繰り返していたという曽我さん

Omni Proではその感覚が変わったという。背もたれをもっとも急角度の状態にして自然にもたれかかりながらパソコン作業を行うことで、背筋が伸びて両肩が開いた状態で作業を続けられるようになった。

「普通のイスだと、どうしても前に丸くなってしまうのですが、Omni Proは自然といい姿勢を保ちやすいです」(曽我さん)。

  • Omni Proに座るようになってから姿勢を保ちやすく、仕事に集中しやすくなったという。なお曽我さんはヘッドレストを首まで下げ、首の支えとして試用していた

    Omni Proに座るようになってから姿勢を保ちやすく、仕事に集中しやすくなったという。なお曽我さんはヘッドレストを首まで下げ、首の支えとして試用していた

特に背中から腰にかけて支えられている感覚が心地よく、肩の力を抜いたまま仕事ができる点を評価していた。肩コリそのものが改善したわけではないとしながらも、「姿勢を戻そう」と意識する回数は確実に減ったとのこと。

曽我さんによると、姿勢を保ちやすくなったことで、以前より仕事に集中しやすく感じたという。肩や首への負担が気になりにくくなって仕事へとより意識が向くという感覚は、毎日長時間デスクワークをする人なら、同じような感覚を覚える人もいそうだ。単に「楽」という一言だとしても、その楽さが積み重なることによって、一日が終わったときの疲れ方に違いが出てくるのかもしれない。

デザインも好印象、特に白すぎないホワイトがお気に入り

デザインも好印象。今回はアッシュホワイトのモデルを試用してもらったが、「真っ白ではなく、少しグレーっぽいところがいい」と曽我さん。

アッシュホワイトのOmni Proには、オフィスにも自宅にもなじみやすい落ち着いた印象がある。高機能チェアというと存在感の強いデザインを想像しがちだが、Omni Proは仕事道具として自然と空間へ溶け込む点も魅力といえそうだ。見た目の高級感だけでなく、毎日使う家具として違和感なく置けることも、長く使うチェアでは重要な要素だろう。

  • 比較的大柄なチェアではあるものの、思ったより圧迫感が少ない

曽我さんは「使う前は仕事用に20万円のイスなんて想像もしていなかった」と話すが、高機能チェアそのものに興味がなかった人でも、実際に使ってみてその印象が変わったようだ。

さて、Omni Proは電動ワークチェアということで、電動でランバーサポートが動く「Omniストレッチ」や座面の送風機能「AirFlowモード」など、独特の機能を搭載する点も特徴だ。続く後編では、こうした機能の体験や、逆に「ここがこうだったらもっと良かった」と感じた点について取り上げる。