通販サイトやネットバンキングなど、あらゆるオンラインサービスで本人確認に用いられる「パスワード」。最近では、スマートフォンの生体認証と組み合わせた「パスキー」も急速に普及しつつありますが、いきなり世の中からパスワードが消えるとは考えにくく、今後もいろいろな場面で使用されることでしょう。
パスワードは基本的に自分で考えるものですが、誕生日や電話番号など他人に推測されやすい数値/文字列を使用するのは危険です。そこで利用したいのが、iOSに装備されている「パスワードランダム生成機能」。パスワード入力時など必要な場面で作成を提案されるほか、パスワードアプリで任意のWEBサイト用に新規作成することも可能です。
このパスワードランダム生成機能は、iOSに含まれる暗号擬似乱数生成機能「CPRNG」を利用しています。CPRNGは256ビットのセキュリティレベルを備えた強力なもので、パターン性がほぼなく、人間が考えるものよりはるかに強力なパスワードを瞬時に生成します。
しかし、パスワードが必要なすべての場面に利用するのは考えものです。パスワードランダム生成機能が生み出すパスワードは、英大文字・小文字と記号が混在するうえに長く、文字列に意味はありません。O(オー)と0(ゼロ)のように人間が見間違いやすい文字も多く含まれ、手入力するとミスが頻発します。
人間が覚えにくく、入力も一筋縄にはいかないパスワードですから、iCloudによる同期やコピー&ペーストが難しい状況、つまりApple製デバイス以外では扱いに苦慮すること必至です。AppleアカウントやWEBサービスなどiPhoneやMacで完結するパスワードには非常にありがたい機能ですが、Wi-FiやNASのパスワードに使ってしまうと、あとで苦労することになりますよ?
