インターネットイニシアティブ(IIJ)は10月30日、個人向けMVNOサービス「IIJmio」における本人確認手続きを2026年1月中旬から変更すると発表した。マイナンバーカードを利用した公的個人認証サービス(JPKI)と、ICチップ読み取り+容貌画像方式に対応する。
今回の変更は、携帯電話不正利用防止法における2026年度の法改正に対応するもの。これまで採用していた本人確認書類の画像をアップロードする方式を廃止し、より安全性の高い方式へ移行する。これにより、第三者によるなりすましや書類の改ざんを使った不正契約を防止する狙いだ。
本人確認手続き専用のスマートフォンアプリ「本人確認 for IIJmio」を新たに提供。同アプリはApp StoreとGoogle Playからダウンロードできる。今後は同アプリをインストールしたICチップ読み取り可能なスマートフォンとマイナンバーカードや免許証などの本人確認書類が必要となる。
本人確認の仕組みには、Liquidが提供する「LIQUID eKYC」を採用。AI、生体認証、OCR技術により、スムーズな本人確認手続きを実現するという。
本人確認が必要となるのは、音声通話機能付きSIMカード、音声通話機能付きeSIM、SMS機能付きSIMカード(タイプD)、データ通信専用SIM+SMS機能。また、新規契約、他社からの乗り換え(MNP転入)、SIMカード追加などの契約時に本人確認が求められる。
なお、法人向けモバイルサービスにおける本人確認手続きの変更については、2026年4月からの対応を予定しており、詳細は別途案内される。
