アップルは2月20日、iPhoneシリーズの新製品「iPhone 16e」を発表した。これまでのiPhone SEに代わるエントリーモデルながら、最新のiPhone 16と同じA18チップを搭載し、AIを活用したApple Intelligenceに対応。指紋認証用のTouch IDに代えて、新たにFace IDによる顔認証に対応し、パネルは全画面スタイルになって動画視聴の臨場感が高まった。ストレージ容量は、従来の64GB~から128GB~にアップしている。アップル独自のセルラーモデムの採用などで、バッテリー駆動時間も最大26時間まで延ばした。性能や装備をiPhone 16並みに底上げし、新世代のエントリーモデルと位置づける。

価格は、128GBモデルが99,800円、256GBモデルが114,800円、512GBモデルが144,800円。発売は2月28日(金)で、2月21日(金)から予約を開始する。

  • iPhone SEの後継となるエントリーモデル「iPhone 16e」が登場。ついにFace IDを搭載して全画面スタイルになったほか、最新のiPhone 16と同じA18チップを搭載してApple Intelligenceに対応した。バッテリー駆動時間はなんと最大26時間を誇る

これまでの丸いTouch IDを備える伝統のボディから一新し、側面をフラットに仕上げたボディとFace IDを用いた全画面スタイルに一新したエントリーモデル。充電端子も、これまでのLightningからUSB-C(USB Type-C)に変わった。

本体の外装はアルミ製で、本体カラーはホワイトとブラックの2色。画面は6.1インチのSuper Retina XDRディスプレイで、強度の高いセラミックシールドガラスを採用する。背面はマットに仕上げたガラスパネルで、Qiのワイヤレス充電に対応(MagSafeは非対応とみられる)。本体はIP68等級の防沫・耐水・防塵性能を備える。

  • 85%の再生アルミニウムを使用した側面はフラットな仕上げになった。iPhone 16で追加されたカメラコントロールは搭載しない。カメラはシングルカメラで、カメラの張り出しは大きくない

チップは最新のiPhone 16と同じA18で、AIを活用したApple Intelligenceに対応する(日本でのApple Intelligenceの提供開始は4月の予定)。処理性能やグラフィック性能も優れており、3Dグラフィックスを多用する重量級ゲームもストレスなく楽しめる。

アップルが開発したセルラーモデム「Apple C1」を初めて採用したのもポイント。5Gの接続性が高まったほか、電力効率も向上している。C1チップの採用でバッテリー駆動時間がさらに延び、動画再生では26時間のバッテリー駆動が可能になった。これまでのiPhone SEよりも最大12時間も長く、6.1インチパネルを搭載するiPhoneでは史上最長のバッテリー駆動時間としている。

背面カメラは広角カメラのみのシングルタイプとなるが、48MP Fusionカメラに改良され、光学の望遠レンズと同等画質の2倍望遠での撮影が可能になった。左側面にはアクションボタンを搭載し、カメラなどのアプリがボタン1つで起動できる。iPhone 16で追加されたカメラコントロールは搭載しない。

  • シングルカメラは径が大きく迫力がある。ボディカラーはホワイトとブラックの2色。背面はマット仕上げのガラスパネルとなっている

本体サイズは71.5×146.7×7.8mm、重さは167g。

専用のシリコーンケースも用意する。カラーはウインターブルー、フクシア、レイクグ リーン、ブラック、ホワイトの5色で、価格は6,480円。