カシオ計算機は2月14日、開発拠点である羽村技術センター(東京都羽村市)の建て替えと本社ビルのリノベーションを実施することを発表した。新技術センターは2025年3月に着工し、2027年9月の竣工を予定している。本社ビルのリノベーションは2025年6月に開始し、2026年11月の完成を目指す。

  • 新技術センター完成予想図

    新技術センター完成予想図

同社は、老朽化した羽村技術センターの建て替えと本社ビルのリノベーションにより、人が集まりやすい空間を整備することで、社内外の共創とコラボレーションを促し、イノベーションを創出しながら成長を続ける働く環境を構築する。

社員の能動的な働き方を支援するため、ABW(Activity Based Working)に対応した多様なスペースを導入。また、取引先や顧客へのおもてなしを表現するため、エントランスやビジターエリアを拡充し、快適で個性的な空間へと刷新する。

新技術センターでは、効率的な研究開発を実現するため、実験設備を集約したラボ棟を新設し、横断的な開発環境を整備。本社ビルには、新技術センターとの連携を強化するサテライト機能を持つマグネットフロアを導入する。

  • 本社改装完成予想図

    本社改装完成予想図

また、同社は今回の新技術センター建設と本社ビルのリノベーションに加え、社員一丸となった風土改革も推進。これらを基盤に、カシオミニやG-SHOCKのような革新的な製品を生み出し、パーパス「驚きを身近にする力で、ひとりひとりに今日を超える歓びを。」の実現を通じて社会に貢献していく考えだ。

新技術センター建設は、現在の技術センターから隣接地へ移転する計画で、敷地面積は44,492平方メートル、延床面積は33,836平方メートル。鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)の構造を採用する。2025年3月に着工し、2027年9月の竣工を予定している。

本社ビルのリノベーションは、敷地面積が4,897m平方メートル、延床面積は26,459平方メートルの規模で、地上部は鉄骨造、地下部は鉄骨鉄筋コンクリート造を採用。2025年6月に着工し、2026年11月の竣工を予定している。