2024年9月26日から9月29日に幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ 2024」(TGS2024)にて、セガ/アトラスが『ペルソナ5: The Phantom X(P5X)』の試遊ブースを出展した。
スピンオフ含め全世界累計1000万本以上の売上に達するなど、国内外で人気を集めるジュブナイルRPG『ペルソナ5(P5)』シリーズ。本作は、その世界観をベースに新たな物語が描かれるPC/スマホ向けRPGだ。開発を手掛けるのはセガ/アトラスと中国のゲーム会社「Perfect World」。主人公のキャラクターデザインを副島成記氏が、オープニングテーマを小塚良太氏が手掛けるなど、原作メンバーも制作に参加している。
中国、韓国ではすでにリリースされており、2024年9月に行われた発表会でついに日本展開が発表された本作。対応プラットフォームは、iOS、Android、Google Play Games、Steamだ。
スマホ版とPC版の試遊台が用意されたTGS2024で、PC版の試遊に参加してみた。
オシャレBGMとUIは本作でも健在。ストーリーモードは先が気になる!
今回の試遊では、序盤のストーリーを体験できるモードと、難易度別にスコアアタック制のバトルを楽しむモードの2種類が選択可能だった。
ストーリーモードでは、物語冒頭から、主人公がペルソナの力に目覚めるまでを描く。人々の心から“欲望”が失われ、無気力な人間が増えつつある世界。私立己刮学園高等学校に通う主人公も欲望を失いつつある1人だが、ある日、人語をしゃべるフクロウ「ルフェル」によって世界の危機を訴えかけられる。そして、異世界「メメントス」に導かれる……という流れ。
「欲望」という、前作プレイヤーならピンとくるワードを軸に物語が展開する本作。原作以上に世界が末期状態を迎えていてハラハラする。『ペルソナ5』との関わりも気になるところだ。
ストーリーモードのプレイフィールは、あの『ペルソナ5』。街を歩けば聞き馴染みのある日常BGM「Beneath the Mask」が流れるし、オシャレUIも健在。主人公が覚醒する場面では歪んだギター音がアツいBGM「Will Power」が流れ、目覚めたペルソナの口上がキマる。まさしく『ペルソナ5』だ。
なお、先日行われた発表会では、新たに行くことができる街やスポット、前作に登場したキャラクターたちとの出会いも示唆されていた。早く自由に街を歩き回りたい!
キャラ魅力が光る! 原作の仕様をベースに少しアレンジが加えられたバトル
もう1つのモードでは、決められた敵を相手に、指定条件を満たしたりダメージを与えたりしてスコアを稼ぐバトルを体験できた。
バトル前のパーティ編成画面では、本作に新しく登場するペルソナ使いたちに加え、原作『ペルソナ5』主人公である「心の怪盗団」の一部キャラクターもいた。
バトル画面の見た目は『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』で実装されたチャレンジバトルの仕様に似ている。稼いだスコアに応じてランク付けされ、難易度が開放される仕組みのようだ。ランク以外にゲーム内報酬に関わるかどうか、試遊では分からなかった。
スコアを稼ぐには、与えたダメージに応じたスコアを溜める以外に「指定されたターン数内で倒す」「戦闘不能者を出さない」といった条件を満たすことが必要だ。高ランクを出すには、それなりに戦略も求められそうに感じた。
基本のバトルシステムも、原作と共通する部分が多い。「相手の弱点を突くと敵をダウンさせることができる」「敵全員をダウンさせると総攻撃を仕掛けられる」といった主要なルールはほとんど引き継いでいる。ただし、弱点を突いた際に追撃を行う「ワンモア」の仕様が原作とは異なるなど、本作ならではのチューニングはある模様だ。
また、キャラ固有の必殺技も用意されている。見た目に楽しいアニメーションが炸裂するので、戦闘中、活き活きとしたキャラの魅力に触れる機会は原作以上に増えているかもしれない。
原作よりもさらに多くのペルソナ使いたちが登場する本作。新キャラクターたちはどれも魅力的に見える。オキャンとかね……。各プレイヤーにとっての前作の“推し”が登場するかどうかも、今後の情報に期待したいところ。
すでに事前登録を受付開始している本作。また、クローズドβテストの実施も予定されている。募集期間は2024年9月25日から10月6日まで。気になる方は応募してみては。