セガは、2024年9月26日から9月29日に幕張メッセ(千葉)にて開催される「東京ゲームショウ 2024」(TGS2024)にて『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』(龍が如く8外伝)の試遊台を用意している。
2024年9月20日のイベント「RGG SUMMIT 2024」で発表されたばかりの同作。真島吾朗が初の単独主人公を務めることや、「ゴロー海賊団」の海賊船「ゴロー丸」で大海原を冒険するコンセプトに驚いた人も多いのではないだろうか。
筆者も、いったいどんなゲームなのかと気になったので、TGS2024のブースでさっそくプレイ。「海賊」の設定に気を取られすぎていたが、試遊を体験してみると、シリーズの空気感はしっかり残されていると感じた。
バトルはトリッキーで爽快! ジャンプや海賊道具が戦術の幅を広げる
試遊は、真島たちがハワイのホノルルシティに到着するところからスタート。船から降りると、チュートリアルがてらさっそくチンピラに絡まれる。シリーズでは、もはやお決まりのパターンだ。
今作のバトルはアクション。スピード感のある「狂犬」と、カトラスなどの多彩な海賊道具を使いこなす「パイレーツ」という2つのスタイルを自由に切り替えながら戦う。
実際にプレイしてみると、「狂犬」は比較的オーソドックスな肉弾戦的なプレイフィールだったが、とにかくスピード感ある動きをする還暦の真島の兄さん。しかも、ドスを振り回したり、溜まったゲージを使って分身を生み出したりと、トリッキーなアクションが目立つ。
また、特筆すべきはジャンプのコマンドが追加されたことだろう。軽くぴょんぴょんと跳ねるのではなく、「ドゥッ」としっかり高く飛び上がる感覚。ジャンプ後の攻撃はモーションが独特で、慣れるまで敵に当てるのが難しそうだった。コンボをつなげることで、敵を宙に浮かせ、空中で追撃するような立体的なアクションも楽しめる。
ジャンプは、攻撃だけでなく回避にも有効。むしろ個人的には、スウェイで敵の攻撃を避けるよりも使いやすいと感じた。
そして、海賊道具は爽快のひと言。カトラスをブーメランのように投げてザクザクと複数の敵をぶった斬ったり、範囲攻撃を繰り出す銃で前方の敵を一掃したり、集団相手にも効率的に立ち回れる。特に、チャージして溜めれば溜めるほど強力な攻撃になる銃は、大勢の敵を吹き飛ばせて超気持ちいい。
お楽しみ「プレイスポット」も充実! ドラゴンカートでハワイを爆走
試遊では、ストーリーの一部のほか、いくつかのプレイスポットも体験できた。個人的に気になっていた、ミナト区系女子やロバート秋山さんが登場するコンテンツ「Masaru's LOVE JOURNEY」は、残念ながらラインアップになかったので、今回は「ドラゴンカート」に挑戦。改造カートで市街地を爆走するレースゲームだ。
ロケットランチャーなどのアイテムを使って相手を妨害できるのが特徴で、『龍が如く7 光と闇の行方』にも登場したコンテンツである。今作ではハワイのあちこちがコースになるのだろうか。南国感あふれるステージを気持ちよく爆走しようと思っていたが、初のハワイコースに悪戦苦闘。圧倒的最下位争いになってしまった。
少しだけストーリーに触れることもできた。同行する少年「ノア」に話しかけ、「マッドランティスに行きたい」を選択すると、真島率いる「ゴロー海賊団」はホノルルから離れてマッドランティスに向かう。
到着すると、目に飛び込んでくるのはきらびやかな繁華街のような建物たち。『龍が如く7外伝 名を消した男』に登場したコンテナ船「キャッスル」のようだ。屋外にカジノのミニゲーム(たしかポーカー)が用意されていたほか、「パイレーツ・コロシアム」の名前からバトル系のコンテンツの登場も予感させる。
真島たちは、どうやら「キース」という人物を追っているらしい。なにやら一行との因縁があるようだった。また、映像では謎の婦人も登場。ストーリーの謎も深まるばかりだ。試遊は、キースを倒したら終了だが、時間が残っていたらそのあともホノルルに戻って遊ぶことができるようになっていた。
バトルの爽快感が味わえた『龍が如く8外伝』の試遊。海賊がテーマとはいえ、街中を歩いているとチンピラに突然絡まれたり、さまざまなプレイスポットが用意されていたりと、中身はしっかり「龍が如く」だった。バトルでは、敵に合わせてスタイルを切り替えたり、ジャンプをより効率的に活用できたりと、操作に慣れたらより上手に立ち回れそうな予感がしたので、はやく本編でじっくりプレイしたいところだ。