マカフィーは5月19日、同社のブログ「McAfee Blog」において、Nintendo Switch 2をはじめとした任天堂製品の値上げを前に、買い物需要を狙うオンライン詐欺への注意を呼びかける記事を公開した。
任天堂はNintendo Switch 2などの価格改定を5月8日に発表した。市場環境の変化を理由とする今回の値上げは5月25日に予定されており、改定前の駆け込み需要の急増が見込まれる。マカフィーは、詐欺師がこうした購買が集中する時期を見逃さないと警告している。
同社が2026年1月に発表した調査「2026年度版 詐欺の世界(State of the Scamiverse)」によると、日本人の半数(50%)がオンライン詐欺を実際に経験・遭遇したことがあると回答。さらに、5人に1人(23%)が金銭的被害に遭い、平均271,896円を損失していることも判明した。
一度被害に遭っても終わりではなく、15%が1年以内に別の詐欺の被害にあったと回答しており、特に25~34歳(27%)、35~44歳(25%)の若年層に再被害の傾向が顕著だという。
また、マカフィーが2025年12月に発表した「2025年のホリデーシーズンに最も偽装されたブランド」調査では、詐欺師が最も偽装したブランドのトップ5に任天堂がランクインしている。こうした詐欺はハードウェアにとどまらず、ゲームプラットフォームのギフトカードや配信サービスのアカウント情報を狙うものも確認されており、ソフトウェア・サービス分野への警戒も必要だとしている。
今回の値上げ前の駆け込み購入を狙った詐欺の手口として、マカフィーは以下の危険信号を挙げている。通常の希望小売価格を大幅に下回る価格設定、URLが不自然で見覚えのないウェブサイト、カウントダウンタイマーや「今すぐ購入」などの焦りを煽る表現、ギフトカードや暗号資産など特定の支払い手段のみ受け付けるケース、そして実体のない連絡先情報や信頼できるレビューが存在しないショップがその代表例だ。
こうした被害の背景には、AIを活用した詐欺の増加も関係しているとみられる。同調査では約半数(44%)が「この1年でAIを活用した詐欺が増えた」と感じており、4人に1人(25%)は「詐欺を見抜く自信が低下した」と回答している。
マカフィーは詐欺被害を回避するための5つの対策を提示した。
第1に「クリックする前に一呼吸置く」こと。お得なオファーに関するメッセージやメールを受け取った際は、直接販売事業者の公式サイトやアプリにアクセスして確認することを勧めている。第2に「信頼できる業者から購入する」こと。聞いたことがないサイトや急なオファーに対しては、見送ることが安全な選択だとしている。
第3に「危険信号に注意する」こと。急いで行動するよう催促されたり、ギフトカードや特定の支払い方法のみ要求されたりした場合は典型的な詐欺の手口であり、いったん立ち止まることが重要だという。第4に「購入体験を保護する」こと。二段階認証(2FA)の有効化と強力なパスワードの使用、「https://」で始まる安全なウェブサイトでの購入、クレジットカード明細の定期確認などを推奨している。
第5に「総合的なオンライン保護を活用する」こと。不審なリンクやサイトを検知・防御するセキュリティソフトの導入が、詐欺対策としてより安心なオンライン利用につながると呼びかけている。

