コーニングとサムスン電子は1月18日、サムスンの新型スマートフォン「Galaxy S24 Ultra」にコーニングの最新カバーガラス素材「Corning Gorilla Armor」(コーニング ゴリラアーマー)が採用されたことを明らかにした。

  • Galaxy S24 Ultra

    Galaxy S24 Ultra

Galaxy S24 Ultraは同日に発表されたフラッグシップスマートフォンで、6.8インチの大画面と専用スタイラス「Sペン」による高い機能性や強力な望遠カメラの搭載、シリーズ初のチタンフレーム採用などが特徴。

コーニングはモバイル機器向けの「Gorilla Glass」(ゴリラガラス)シリーズを端末メーカー各社に供給しているが、サムスンのGalaxy Sシリーズは特に関わりの深いブランドといえる。初代Galaxy S以来の関係が続いていることに加え、2023年にはGalaxy S23シリーズが「Gorilla Glass Victus 2」を採用する最初の製品になるなど、新素材をいち早く供給してきた。

最新世代となるゴリラアーマーは、ラボ試験において競合のアルミノシリケート製カバーガラスを上回る優れた耐久性が示されているだけでなく、一般的なガラス表面と比較して反射を最大75%まで低減することで、反射光による見えづらさを減らす役割も果たす。

また、一般論として、落下などの衝撃に対する「割れにくさ」と日常使用において他の物とぶつかり擦れることに対する「傷付きにくさ」は別物であるが、ゴリラアーマーは後者にあたる耐擦傷性の向上にも力を入れている。「日常の使用に伴い発生する摩耗による微細な擦傷」を再現したスクラッチボットという試験項目を追加し、競合製品の4倍以上の耐擦傷性を示したという。