三菱電機は4月19日、フラッグシップのIHジャー炊飯器「本炭釜 紬」(5.5合炊き)新製品として「NJ-BW10F」を発表した。発売日は5月21日。価格はオープン。推定市場価格は132,000円前後。本体カラーは炭漆黒(すみしっこく)と白真珠(しろしんじゅ)の2色。

  • 本炭釜 紬(NJ-BW10F)/炭漆黒

「本炭釜 紬」は、“かまどで炊いたごはん”を目指したフラッグシップの炊飯器。三菱電機の炊飯器が50周年を迎えた2022年4月に発表された。

内釜素材には、炊飯時に優れた発熱性を発揮する炭を用いた。内釜全体が一気に発熱し、お米の芯まで熱をしっかり伝える。また、釜底が凸形状になった「泡昇り釜底」が、中央部に気泡をより多く発生させて激しい熱対流を起こすため、圧力機能を使わずにふっくら炊き上がる。

  • 内釜は炭から削り出し、100日間かけて作り上げる

内釜の形状は、うまみを含んだ気泡の吹きこぼれを防ぐ段付き形状を採用。間欠加熱ではなく、内釜内で火力をキープしながら沸騰し続ける「連続沸騰」の状態にすることで、ごはんのうまさ・甘さをしっかり引き出すという。炊飯器本体の内釜周りは、断熱材を3層、空気層を2層設けた「新・エア断熱 5層」。これにより、高温を維持しつつお米にしっかりと熱を届ける。

|I@004.jpg,断熱構造|

  • 連続沸騰を可能にする内釜の段付き形状

新モデルとなる本炭釜 紬の「NJ-BW10F」は本体デザインを刷新し、インテリアに馴染みやすいマット調とした。また、内釜やパッキンに染み付いたニオイを軽減する「お手入れモード」を新しく搭載する。

このほか、時間をかけて米に吸水させることで、ごはんを一粒一粒保水膜で覆って炊き上げる「まとめ炊き(冷凍用)モード」を改良。吸水の時間を延ばし、冷凍後の粒感とみずみずしさをより長く保持できるようになった。冷凍・再加熱後のごはんに含まれる甘み成分は、「かまど炊き」モードと比較すると約18%高い。

  • 白真珠

本体サイズはW261×D315×H257mm、重さは約5.7kg。最大消費電力は1,400W。炊飯メニューは、白米・無洗米・胚芽米・発芽米・分づき米・玄米・炊込み・雑穀米・おかゆ・中華粥・おこわ・すし・おこげ・麦飯・長粒米・エコ炊飯の16メニュー。