ティーピーリンクジャパン(TP-Link)は3月9日、ロボット掃除機市場への参入を発表した。まずエントリークラスの「Tapo RV10」シリーズ3機種を3月30日に発売し、4月20日にはミドルクラスの「Tapo RV30」シリーズ2機種を追加する。

  • TP-Linkがロボット掃除機市場に参入。写真の機種は「Tapo RV30 Plus」

    TP-Linkがロボット掃除機市場に参入。写真の機種は「Tapo RV30 Plus」

Wi-Fiルーターなどで知られるTP-Linkだが、「Tapo」というブランドでネットワークカメラやスマートプラグなどのスマートホーム製品も展開している。そのTapoシリーズの新カテゴリとして、ロボット掃除機が加わる形だ。

RV10シリーズとRV30シリーズの主な違いは吸引力と、走行の“かしこさ”を左右するマッピング方式にある。最大吸引力はRV10シリーズが2,000Pa、RV30シリーズが4,200Pa。RVシリーズのナビゲーションはジャイロスコープ式で、RV30シリーズにはレーザー光の反射で対象物との距離を把握する「LiDAR」が搭載される。

  • 吸引力やナビゲーション性能、自動ゴミ収集機の有無などが異なる5機種を投入する

    吸引力やナビゲーション性能、自動ゴミ収集機の有無などが異なる5機種を投入する

全機種共通の特徴としては、消音ダクトや吸音材などの工夫で55dBの静音設計とした。また、1回のフル充電で3時間の連続運転が可能な大容量バッテリーを搭載する。

各シリーズ内の上位モデル「RV30 Plus」「RV10 Plus」には自動ゴミ収集機が付属。ロボット掃除機が充電ステーションに帰還した際に、本体内部のダストボックスにたまったゴミを自動で吸い上げるもので、人の手によるゴミの取り出し頻度を減らせる。4Lの大容量紙パックを使用し、モデルケースでは最大70日ほど無交換で運用できるという。

最安モデルの「RV10 Lite」を除く4機種は水拭きもできる1台2役。RV10 Liteのみ拭き掃除に対応しない代わりに、ダストボックスが800mlに拡張される(他機種は350~400ml)。

  • 最安モデルの「RV10 Lite」。写真1枚目のRV30 Plusと見比べると、RV10シリーズにはLiDARセンサーが収まる2階部分がなくフラットになっているという違いが見られる

    最安モデルの「RV10 Lite」。写真1枚目のRV30 Plusと見比べると、RV10シリーズにはLiDARセンサーが収まる2階部分がなくフラットになっているという違いが見られる

RV10/30シリーズ5機種の主な仕様と想定販売価格は下表のとおり。

機種 吸引力 マッピング方式 水拭き 自動ゴミ収集機 価格
Tapo RV10 Lite 2,000Pa ジャイロスコープ × × 29,800円
Tapo RV10 2,000Pa ジャイロスコープ × 37,180円
Tapo RV10 Plus 2,000Pa ジャイロスコープ 49,800円
Tapo RV30 4,200Pa LiDAR+ジャイロスコープ × 59,180円
Tapo RV30 Plus 4,200Pa LiDAR+ジャイロスコープ 76,780円