NTTドコモは2月27日、衛星電話サービス「ワイドスターII」において、サービス継続の方策が整ったことを報告した。

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    ワイドスターII

ワイドスターIIは2010年4月から提供されている衛星電話サービス。船舶用電話や自治体の災害対策などに使われる。ドコモは2022年10月、ワイドスターIIで運用中の通信衛星において、ソーラーパネルの発電電力の低下が発生しており、状況が進行した場合にはサービス中断のおそれもあると告知していた。

対策を検討した結果、すでに打ち上げを完了している次期衛星電話サービス「ワイドスターIII」用の通信衛星を活用し、ユーザーに負担をかけることなくワイドスターIIのサービスを継続できる運びとなった。新衛星は2月24日から運用に加わっている。

ワイドスターII契約者はサービスの新規申込や変更手続きを行う必要はなく、利用方法・料金も変わらない。ただし、屋外設置アンテナ(船舶用・車載用を除く)の角度の微調整が必要な場合がある。設置工法書に基づいて正しく調整されていれば問題は生じないというが、必要に応じて営業担当者などに問い合わせるよう案内している。