米Qualcomm Technologiesは1月6日、ラスベガスで開催された「CES 2023」において、プレミアムスマートフォン向けの衛星通信ソリューション「Snapdragon Satellite」を発表した。

  • 「Snapdragon Satellite」デモンストレーション

    「Snapdragon Satellite」のデモンストレーションを行うQualcommのフランチェスコ・グリーリ氏とニティン・ディマン氏

Androidスマートフォンと人工衛星の直接通信を実現し、双方向のテキストメッセージングによる緊急通報などを可能とする。いわば、iPhone 14シリーズの目玉機能「衛星経由の緊急SOS」(※日本国内では未提供)のような機能をAndroidスマートフォンにも実装できるソリューションだ。

まずはSnapdragon 8 Gen 2を搭載するハイエンド端末から展開していく計画で、2023年後半から一部の国・地域で発売される次世代スマートフォンで利用できる。

あわせて、イリジウム・コミュニケーションズとの提携も発表され、本機能ではイリジウムの衛星通信網を利用するとみられる。また、スマートフォン以外のデバイスへの展開も示唆されており、発表にあたってはGPSウォッチ大手のガーミンからもコメントが寄せられた。