iOS 16の新機能「クイックメモ」。名前からしてメモアプリに関係があり、スピーディーに呼び出せるメモ機能...そのとおりですが、具体的な使用イメージが湧かないかもしれません。

クイックメモは、2021年公開のiPadOS 15およびmacOS 12 Montereyで初登場した"すぐに呼び出せるメモ"です。iPadではApple Pencilで画面右下から中央へスワイプ、Macでは[Fn]+[Q]キーを押すとメモ画面が現れ、思いついたことを書いたりクリップボードの内容をペーストしたりできます。

iPhone/iOS 16のクイックメモは、文章の編集や画像の貼り付け、チェックリストや表の作成といった編集機能では直接メモアプリを起動したときとまったく同じですが、2つの特長があります。

ひとつは、起動方法です。クイックメモはコントロールセンターやウィジェット、またはアプリの共有メニュー([↑]ボタンをタップすると現れる処理項目)から呼び出すことができます。共有メニューは多くのアプリが対応しているため、アプリを切り替えることなく必要な情報をメモに書き出せるというメリットがあります。

もうひとつは、内容を小さなウインドウで確認できることです。たとえば、Safariで開いているWEBページを記録したいとき、共有メニュー経由でクイックメモを作成すると、そのWEBページのアドレスを情報として持つメモが小さなウインドウとして画面右下に出現します(しばらくすると非表示になります)。そのウインドウをタップすれば、情報の追加/更新がスピーディーに行えるというわけです。

なお、クイックメモボタンは初期設定ではコントロールセンターとウィジェットに登録されていません。コントロールセンターへは『設定』→「コントロールセンター」から、ウィジェットはホーム画面上の空きスペースを長押し後「+」ボタンをタップして登録する必要があります。

  • iOS 16で登場した「クイックメモ」(スクリーンショット右下の小ウインドウ)