ASUSのゲーミングブランド「Republic of Gamers(ROG)」と『エヴァンゲリオン』のコラボが、日本国内向けに発表されたのは5月20日のこと。今回発売を目前にして、東京・秋葉原のUDXシアターでメディア向けの大々的な発表会が行われました。
発表会ではコラボ製品の紹介に加え、自他ともにエヴァンゲリオンのファンであるという女優・タレントの加藤夏希さんが登場。エヴァンゲリオンの世界観がPCパーツにおいてどのようなコラボレーションになっているか、存分に語られました。
今回のエヴァコラボはASUS肝いり。全力での製品開発を実施した
まず、ASUS JAPAN株式会社からDirector / 取締役のDavid Fu氏と、プロダクトマネジメント部部長の黄 尚哲氏が登壇し、同社がこれまで展開してきたゲーマー向けブランド「Republic of Gamers(ROG)」について紹介しました。高い性能と高級感のある外観を備えたROGブランドは、PCパーツからゲーミングノートPC、周辺機器やスマートフォンにまで幅を広げ、多くの高い評価を得てきたと話します。
そんな同ブランドにとって、今回のコラボレーション実現にあたってはグローバルでのユーザーとの密接なコミュニケーションが寄与したとのこと。日本のアニメは世界中で人気を博しており、代表的なタイトルである『エヴァンゲリオン』とのコラボが決定したといいます。
グローバル向けに展開する製品とあって、製品開発には全力が向けられたとのこと。「TUF Gaming」シリーズよりもハイグレードなラインである「ROG」ブランドでコラボ製品を展開し、高い完成度で満足の行く製品づくりをしたかったと話します。
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登壇したASUS JAPAN株式会社Director / 取締役 David Fu氏と…
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プロダクトマネジメント部部長 黄 尚哲氏
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エヴァンゲリオンとのコラボにあたって、これはROGでやるべきだろうと熱弁
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コラボ製品は全14種(アパレル等含む、日本ではルーターが発売されない)。14番目の“使徒”ではありませんが…と笑いを誘う場面も
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デスク上、ぜんぶエヴァ仕様にできる
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コンセプトとしてアイコニックなカラーリングの「初号機」と…
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世界観を深めるため、「特務機関NERV」を採用
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随所に「A.T.フィールド」や「シンクログラフ」の意匠をあしらう
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マザーボードの紫色は特にこだわったとのこと。金属光沢と初号機らしいカラーの両立に注力
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PCケースは初号機を拘束・格納する「ケージ」をイメージ。フロントには贅沢な発光エリアを備え、世界観を強力に表現
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グラフィックスカードの側面にあしらう「シンクログラフ」
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ヘッドセットは高い遮音性を備えているため、外部からの遮断をイメージしてA.T.フィールドをあしらう遊び心
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キーボードは見たことないほど紫色。交換用キーキャップも多数同梱し、さらにFn+1キーでイルミネーションを真っ赤な「暴走モード」に変更できます
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中でも、CPUクーラーはPCの中心に配置されるパーツ。ここでは初号機ではなく、中央から司令を発するイメージでNREVデザインを採用
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電源ユニットも初号機ではなくNERVカラー。側面には消費電力を表示する有機ELディスプレイを搭載し、ケーブルは「アンビリカルケーブル」をイメージした特別な赤色
発表会で製品について聞くうちに、ASUSにおけるエヴァンゲリオンとのコラボレーションについて少し認識を改めさせられました。というのも、日本では日々無数のエヴァンゲリオンコラボと接する機会があり、真新しさという面ではやや弱め。個人的には、「今度のエヴァコラボはPCパーツか」程度の受け止め方でしたが、グローバル企業であるASUSにとってはそうではありません。
最も強力な製品ラインナップ「ROG」と組み合わせるにあたって、日本を代表する作品としてエヴァンゲリオンをチョイス。製品開発はどれも全力で、単なるカラバリ/リパッケージ製品ではないと強調していたことが、とても印象に残りました。
加藤夏希さん登場。CPUを組み付ける
発表会には特別ゲストとして、女優でタレントの加藤夏希さんが登場しました。エヴァが好きとのことで、最近はYouTubeでゲーム実況動画も投稿中。コラボ製品を実際に手に取り、そのこだわりについて紹介したほか、「自作PCへのファーストステップ」としてCPUの取り付けを行いました。