6月に入り、雨の降る日が多くなってきた。6月6日には関東地方が、6月11日にも九州南部および北部が「梅雨入りしたとみられる」と発表されたが、雨の日が続きがちなこのタイミングで、いま加入しているサブスク動画配信サービスの見直し、あるいは新たな加入を検討してみてはいかがだろうか。

今回は、定額で聴き放題となるサブスク動画配信サービス(VOD)を9種類+αで厳選した。それぞれの特徴や、おすすめポイントをまとめてみよう。なお、記事内で紹介している料金はいずれも2022年6月11日現在のものとなる。

Netflix

  • Netflix

Netflixは、日本では2015年にサービスを開始した世界最大手の動画配信サービス。オリジナル作品にも注力しており、「愛の不時着」「イカゲーム」「全裸監督」などの話題作ほか、アカデミー賞に11部門12ノミネートを果たした「パワー・オブ・ザ・ドッグ」をはじめ、アカデミー賞やゴールデングラブ賞にノミネートされた名作も数多く含まれる。

料金は画質(解像度)に応じて3つのプランが用意され、「ベーシック」(解像度480p)が月額990円、「スタンダード」(解像度1080p)が月額1,490円、「プレミアム」(解像度4K+HDR)が月額1,980円。一緒に住んでいる人とアカウントを共有でき、プレミアムプランでは、同時に4つのデバイスで視聴可能。

スタンダードプランでは2つまで、ベーシックプランでは1つのみ。スマホ決済サービス「PayPay」での支払いにも対応する。

また、アカウントを閉鎖したあとも10カ月間は視聴履歴などが保存されるため、ごく短期間だけ利用したのちキャンセルし、また気が向いたら再開するといった使い方も可能だ。

U-NEXT

  • U-NEXT

U-NEXT」は、見放題のラインナップが「22万本以上」と業界トップを誇る動画配信サービス。動画だけでなく、オリジナルの漫画やラノベ、書籍、雑誌を読むことも可能。

料金は月額2,189円と、ほかのサービスよりやや高めだが、毎月1,200ポイント(1,200円相当)がアカウントに付与され、見放題には含まれない有料コンテンツの購入に使えるほか、映画チケットとの交換も可能。ポイントは最大90日まで持ち越せる。なお、ポイントが付与されない月額1,639円のプランも用意されている。

1つの契約でメインアカウントのほかに無料で3つの子アカウントを作成でき、家族で最大4アカウントを利用可能。解像度はフルHD/4K。

31日間の無料トライアル期間が用意される。注意点として、U-NEXTの無料トライアルに登録すると、音楽chポイントサービス「SMART USEN」のトライアルにも勝手に登録されてしまう。解約するときは「U-NEXT」と「SMART USEN」の両方を個別に解約しないと、SMART USENの月々の利用料(539円/PC向けの場合)が延々と引き落とされてしまうので気をつけよう。

Hulu

  • Hulu

Hulu」は、日本では2011年にサービスを開始し、2014年からは日本テレビ放送網(日テレ)の子会社であるHJホールディングスが運営する動画配信サービス。10万本以上が見放題で、日テレ系のドラマやバラエティ番組の過去作品・見逃し配信のほか、オリジナル作品や海外ドラマも豊富に揃える。

また、スポーツやニュース、ドキュメンタリー、キッズ向けチャンネルなどを予め決まったスケジュールで配信しており、テレビのように利用することも可能。

劇場公開から間もない最新映画や話題のドラマ、オリジナル特典映像、アーティストのライブなどは、見放題の対象外となっている場合が多いが、会員向けの「Huluストア」にて、都度課金方式でレンタルまたは購入することで視聴できる。

料金は月額1,026円(iOSのアプリ内課金の場合は月額1,050円)で、無料トライアル期間は2週間。解約手続きがしやすく、再開したいときは再び同じアカウントで契約を再開できる。

Amazon Prime Video

  • Amazon Prime Video

Amazonが提供する「Prime Video」は、プライム会員なら追加料金を支払うことなく、対象の映画やTV番組、オリジナル作品を追加料金なしで見放題となるサービス。見放題の対象外となっている最新映画などの一部コンテンツは、「Prime Videoストア」にて作品毎に定められた料金を個別に課金することで、レンタル(視聴期限あり)または購入(期限なし)できる。

このほか、月額定額で好みのチェンネルのコンテンツやライブ配信が見放題になる有料サービス「Prime Videoチャンネル」も展開している。Prime Videoチャンネルには、映画やTV番組、アニメ、スポーツ、ニュース、ドキュメンタリー、バラエティー、ミュージックなど多種多様なチャンネルが用意され、月額料金を支払うことで配信コンテンツを視聴できる。料金はチャンネル毎に定められ(月額217円~2,178円)、多くのチャンネルが400円~600円程度に設定されている。また、ほとんどのチャンネルには無料体験期間が用意される。

なお、プライム会員の料金は月額500円(または年額4,900円)で、Amazon Prime Videoだけでなく、Amazonでの買い物の際に便利な「お急ぎ便」や「お届け日時指定便」が使い放題になるほか、映像配信サービス「Prime Video」や写真のオンラインストレージサービス「Amazon Photos」、対象の電子書籍が読み放題の「Prime Reading」など、数々の会員特典が受けられる。学生向けの「Prime Student」会員(月額250円、年額2,450円)も用意。無料体験期間は30日。非プライム会員でも作品ごとに課金すれば視聴できる。

DAZN

  • DAZN

DAZN」は、国内外のさまざまなスポーツに特化した動画配信サービス。取り扱うスポーツは、サッカー、野球、モータースポーツ、ゴルフ、テニス、ボクシング、ダーツ、アメフト、ビリヤードなど多岐にわたり、各スポーツのライブ中継やハイライト、見逃し配信、オリジナル番組を見放題で楽しめる。

たとえば日本のプロ野球の場合、2022年シーズンはパ・リーグなら全試合、セ・リーグは広島東洋カープを除く5球団の主催試合を配信する。なお、メジャーリーグ(MLB)の中継はない。

料金は、月間プランが月々3,000円、年間プラン(月々払い)が月々2,600円、年間プラン(一括払い)が1年27,000円。ひとつのアカウントで最大5つのデバイスに登録可能で、2つのデバイスで同時に視聴できる。

Disney+

  • Disney+

Disney+」は、ディズニーがグローバルで展開する動画配信サービス。ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル ジオグラフィック、スターの6ブランドの映画やドラマが見放題。また、同サービスのためだけに制作されたオリジナル作品も豊富に揃えており、毎月新しい作品が続々と追加される。

料金は「月額プラン」が月額990円(「App Store」経由で入会した場合は月額1,000円)。一部の入会経路では「年額プラン」(年額9,900円)も用意される。1つのサブスクリプションで、メインプロフィールのほかに6つ(合計7つ)のプロフィールを作成できる。

dアニメストア

  • dアニメストア

dアニメストア」は、NTTドコモとドコモ・アニメストアが運営するアニメに特化した動画配信サービスで、4,600作品以上のアニメが見放題。ドコモのスマホや携帯を所有していなくても、dアカウントおよびクレジットカードを持っていれば利用できる。

現在TV放送中のアニメが1話から最新話まで見放題のほか、名作アニメや舞台、声優のライブ、2.5次元ミュージカルなども楽しめる。また、公開から間もない劇場作品などを有料で楽しむ「レンタル作品」も用意される。連続再生やOPスキップ機能や気になるアニメの最新話の通知機能を備えるほか、アニメ関連グッズの買い物を楽しむことも可能。

料金は月額440円。dポイントでの支払いも可能。初めて申し込む場合、31日間の月額利用料が無料となる。簡単な手続きですぐに解約でき、その後も同じアカウントですぐに再開できる。

dTV

  • dTV

dTV」は、NTTドコモが提供する動画配信サービスで、映画・ドラマ・アニメ・音楽など約12万の作品を配信する。ドコモのスマホや携帯を所有していなくても、dアカウントおよびクレジットカードを持っていれば利用可能。

見放題作品のほかに、劇場公開から間もない新作映画や、現在放送中のドラマなどを個別課金で楽しめるレンタル作品も用意される(レンタル期間の設定あり)。

音楽ライブ動画のラインナップが充実し、ミュージックビデオや過去ライブ映像、カラオケ映像なども楽しめる。こちらも月額のみで視聴できるコンテンツのほかに、有料LIVE(個別課金)も用意する。

ユニークな特徴は、ユーザーの契約状況やミッション達成状況に応じて決定する「会員ランク」に応じて、dポイントやレンタル割引クーポンなどの特典がもらえる「dTVマイスターチャレンジ」を提供していることだ。会員ランクはスターター、ビギナー、レギュラー、マイスターという4つにランク付けされる。

料金は月額550円。配信作品数が多い割にはリーズナブルな価格設定となっており、初めて登録する場合は31日間無料期間が提供される。

Apple TV+

  • Apple TV+

Apple TV+」はAppleが提供する動画配信サービス。最大の特徴は、「ラインナップのすべてがオリジナル作品」であること。これにより、日本の映画やドラマ、アニメなどはもちろん、アメリカで上映された映画も見ることができないので要注意。

しかし、Appleはコンテンツ制作に注力しており、オリジナル作品に登場するキャストやスタッフ陣営にはハリウッドの大物も名を連ねるものも多く、ほかの動画配信サービスにはない作品を見られるのも魅力のひとつだ。

ラインナップは映画のほか、ドキュメンタリー、コメディ、アニメなどジャンルも豊富だ。さらに2022年春からは、MLB(メジャーリーグベースボール)の試合を独占配信し、レギュラーシーズン中の金曜日の夜に2つの試合を楽しめる。

Apple TV+を視聴するには、iPhoneやiPad、MacといったApple製デバイスはもちろん、スマートテレビやゲーム機、スティック型デバイスに「Apple TV」アプリをインストールすることで視聴可能だ。

料金は月額600円で、1つのアカウントで最大6人まで利用可能。7日間の無料トライアル期間が設けられるほか、Apple製デバイスを購入した場合は3か月間、無料で利用できる。さらに、音楽配信サービス「Apple Music」の学生プラン(月額480円)に契約すると、Apple TV+を追加料金なしで利用可能だ(ファミリー共有での共有は不可)。

なお、Apple TV+はAppleのサービス4つをまとめたサブスクのセット「Apple One」(個人月額1,100円、ファミリー月額1,850円)にも含まれるので、Apple MusicやiCloudの追加容量を契約しているユーザーの場合はApple Oneに乗り換えた方が得になるケースが多い。

GYAO!

  • GYAO!

GYAO!」は、Yahoo! JAPANが運営する動画配信サービス。見たいコンテンツだけを個別に課金するシステムであることから、GYAO!は「サブスク」とは呼べないが、基本的には無料で楽しめる動画配信サービスのため+αとして紹介する。

会員登録が不要で、映画、ドラマ、アニメ、音楽、バラエティなどが、誰でも無料で見放題。ドラマやアニメの最新話をテレビ放送終了後から次話放送開始の直前まで無料で配信するほか、オリジナル番組も用意される。なお、番組の開始前にスポットCMが挿入される。

また、観たい作品を都度課金方式でレンタルできる「GYAO!ストア」も展開し、対象映像が配信期間中に見放題になる「月額商品」を配信している。月額商品の映像を視聴するには、Yahoo! JAPANへのログインと購入手続きが必要。