伊IK Multimediaは、パラフォニック・デュアルフィルター・アナログ・シンセサイザー「UNO Synth Pro」の限定ブラック・エディション「UNO Synth Pro Desktop Black」を発表した。価格はオープン、市場想定価格は56,980円前後となる模様。イタリアでは発表と同時に出荷を開始しているが、日本でもSUPERBOOTH 22記念特価にて受注を開始している。日本での発売時期は2022年5月末から6月を予定。

  • 限定モデルとなる「UNO Synth Pro Desktop Black」

「UNO Synth Pro」は、2021年に、IK Multimediaと同じイタリアのシンセサイザー・メーカー「Soundmachines」とのコラボレーションにより開発され、OTA、SSIフィルターを組み合わせて使えるデュアルフィルター、16スロットのモジュレーション・マトリックス、パラメータをオートメーション可能な64ステップ・シーケンサーを装備するパラフォニックのアナログ・シンセサイザーとして登場した。今回発売されるのは、限定のブラックモデルとなる。

オシレーターは3基で、ノイズ・ジェネレーターも装備。パルス幅変調とハードシンク、FMおよびリングモジュレーション、連続的な波形モーフィングと、モジュレーション系の機能が充実している。フィルター部は前述の通り、OTA、SSIフィルターを組み合わせて使えるデュアルフィルター(直列、並列可能)を採用し、24種のフィルター配列モードを備える。ステップ・シーケンサーとは別に10モードのアルペジエーターも装備。CV/Gateの入出力を2系統配し、CV/Gateのオートメーションも可能となっている。接続端子は他に、DIN端子、USBのMIDI IN/OUT、バランス・ステレオ出力とヘッドホン出力、フィルター、FX前にインサート可能なオーディオ入力を装備する。

さらに、ユーザー登録を行うことで、世界中のUNO Synth Proユーザーによって作られたプリセット・パッチを使用できる。フランスのアーテイスト/プロデューサーであるChris Dogzout、Tresor BerlinレジデントDJのDJ T.A.G.、LAのプロデューサー/DJのBLKLBLなどによるプリセット・パック、それらをUNO Synth Pro Desktop Black本体とやりとりするMac/PC用のエディター「UNO Synth Pro Editor」が無料で提供される。