iPhone SE(第3世代)が3月18日に発売されます。3月11日から予約も始まっており、キャリア版・SIMフリー版の価格が出揃いました。新型iPhone SEを買うならどこが安いのか、価格・割引を比較します。
キャリア版・SIMフリー版の価格早見表
iPhone SE(第3世代)は、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアに加えて、サブブランドのUQ mobileとワイモバイルでも発売初日からの取り扱いが決定しています。4社6ブランドとSIMフリー版の価格を下表にまとめました。
キャリア | 64GB | 128GB | 256GB |
---|---|---|---|
SIMフリー | 57,800円 | 63,800円 | 76,800円 |
NTTドコモ | 65,230円 | 75,097円 | 94,248円 |
au | 65,335円 | 75,190円 | 93,720円 |
ソフトバンク | 67,680円 | 74,880円 | 90,000円 |
楽天モバイル | 57,800円 | 63,800円 | 76,800円 |
UQ mobile | 65,335円 | 75,190円 | 93,720円 |
ワイモバイル | 67,680円 | 74,880円 | 90,000円 |
なお、2021年10月以降に発売される機種はSIMロックが原則禁止されているため、正確にはキャリア版を購入してもはじめからSIMロックはかかっていません。本記事では便宜上、アップルが直接販売する回線契約なしのモデルを従来通り「SIMフリー版」と呼びます。
各種割引を含めない通常価格ではSIMフリー版が最も安く、キャリア版の中では唯一、SIMフリー版に価格を揃えている楽天モバイルが最安。他の3社5ブランドは64GBモデルで1万円前後高めの設定です。
キャリア最安は楽天モバイル。ポイントも大量獲得のチャンス
携帯キャリアを通じて購入するなら、発売時点では楽天モバイルが最安です。機種代金そのものが安いことに加え、最大35,000ポイントをもらえるキャンペーンが実施されています。
他社からの乗り換え(MNP)で回線契約をすること、初回の申込であること、残価型割引の「楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラム」と「10分(標準)通話かけ放題」オプションに加入することが条件。分割払いなら35,000ポイント、一括払いなら30,000ポイント還元となります。
64GBモデル(通常価格57,800円)で考えると、一括払いなら後日30,000円相当のポイントが返ってくるので実質27,800円。48回の分割払いで2年後に端末を返却して残債を免除された場合、ポイント還元を考えると実質負担ゼロも可能になります。
MNPなら各社2万円引き、ワイモバイルなら新規でもOK
iPhoneの購入にあわせてキャリアも乗り換えてかまわないのであれば、楽天モバイル以外でも割引を受けられます。ドコモ/au/UQ mobileはMNPで22,000円引き、ワイモバイルは21,600円引きです。
64GBモデルで考えると、ドコモは通常65,230円が43,230円、au/UQ mobileは通常65,335円が43,335円、ワイモバイルは通常67,680円が46,080円となります。
トータルの負担額で見れば楽天モバイルには負けるものの、MNP以外の複雑な条件がないこと、ポイント還元ではなく直接値引きなので一旦定価を払う負担がないことを考えると、他のキャリアを選ぶのも良いでしょう。
なお、au/UQ mobileは乗り換え以外の新規契約でも11,000円引き、ワイモバイルは新規でもMNPと同様に21,600円引きで購入できます。
割引がないキャリアでもアップルストア限定で安くなる裏技
今使っているキャリアはそのままに機種変更で買いたい場合など、割引を受けにくい条件ではどうでしょうか。価格差を考えるとSIMフリー版を買ってしまうというのもひとつの手ですが、端末補償サービスなどを考えるとやはりキャリアで買いたい場合もあるでしょう。
「キャリアで買いたいけど何も割引を受けられない」という場合の奥の手としておすすめしたいのが、「アップルストアでキャリア版を買う」という方法です。
ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアに限定されますが、アップルストアで回線契約とひも付けて買うだけで8,800円引きになります。近くにアップルストアがある地域の方に限られてしまいますが、新規契約や機種変更などの購入条件を問わず安く買える裏技です。
キャリアの残価割引を使う価値はある?
最後に、キャリアの残価型割引プログラムに触れておきます。数年前までは「機種を買ってから2年間は毎月〇円引き」という仕組みの割引が主流でしたが(月々サポート、毎月割など)、現在は「48回払いで買って、2年後に端末を返すと残り2年分の分割払いを免除」という、残価型ローンのような割引方法が主流になっています。
ドコモの「いつでもカエドキプログラム」、auの「スマホトクするプログラム」、ソフトバンクの「新トクするサポート」、楽天モバイルの「iPhoneアップグレードプログラム」がこれにあたります。
たとえばiPhone 8からの機種変更など、前の機種を長く使っていた方にとっては馴染みのないサービスかと思います。結論から言えば、実際に割引を受ける(2年後に返す)かは別として、とりあえず入っておいても損はありません。
初期の残価型割引プログラムはオプション料金が毎月かかるものもありましたが、現在提供されているものはどのキャリアも無料です。2年後に端末を返さずに引き続き48回目まで分割払いを続ける選択肢もありますし、次の買い替えを同じキャリアでしなければならないという縛りもありません。長く使っても損をすることはなく、もし2年以内に買い替えることになった場合の負担を減らせるサービスです。