PCI Special Interest Group (PCI-SIG)は1月11日(米国東部標準時間)、インターコネクト「PCI Exprexx 6.0」の仕様策定を完了したと発表した。商用ハードウェアとしては今後12~18カ月前後で市場に対応製品が登場するという。

  • PCI-SIGでは3年での帯域幅倍増を目標としており、それを上回るペースでの新規格策定に成功している

現行最新規格となる「PCI Express 5.0」の次世代規格となるインターコネクト。PCIeレーンひとつあたりのデータレートは倍増し、各方向で8GB/秒を達成。これによってx16では最大256GB/秒という大きな帯域を実現している。

PCIe 5.0はPCIe 4.0を単純に拡張したものだった一方で、PCIe 6.0では物理層での信号方式をNRZ(Non-Return-to-Zero)からPAM4(Pulse-Amplitude Modulation 4)へ移行した点が特徴。論理層ではFLIT (FLow Control UnIT) エンコーディング方式を採用しており、エラー訂正機能としてPCIe規格では初めてFEC(Forward Error Correction)を採用したほか、さらにCRC(Cyclic Redundancy Checking)もサポートしている。

  • 帯域幅は2倍に。信号方式を変化させつつも低遅延を維持しており、後方互換性も備えている