◆Assassin's Creed Valhalla(グラフ12~18)

Assassin's Creed Valhalla
UBISOFT
https://www.epicgames.com/store/ja/p/assassins-creed-valhalla

ベンチマーク方法はこちらのAssassin's Creed Valhallaの項目に準ずる。設定は

Quality:Very High

とした。

  • グラフ12

  • グラフ13

  • グラフ14

  • グラフ15

  • グラフ16

  • グラフ17

  • グラフ18

まず平均フレームレート(グラフ12)について。GeForce RTX 3060が2Kでは今一つなのだが、そこから性能が落ちにくいという傾向は以前もあった。ただドライバの更新で、だいぶ絶対値が上がった感がある。逆にRadeon RX 6600 XTは殆ど改善が無い。で、Radeon RX 6600は? というと、辛うじて2KではGeForce RTX 3060に勝っているが、これ以上の解像度だと急速にフレームレートを落としてゆくというのはRadeon RX 6600 XTと同じく。この傾向は最大/最小フレームレート(グラフ13・14)も同じ傾向がはっきり見て取れる。

フレームレート変動もこれを裏付けており、2K(グラフ15)だとRadeon RX 6600とGeForce RTX 3060が互角というか、微妙にRadeon RX 6600が上だが、2.5K(グラフ16)~4K(グラフ18)ではGeForce RTX 3060が他を突き放すというか、Radeonが勝手に沈んでゆくというか。なかなか面白い傾向ではあるが、こと2Kに関して言えば「Radeon RX 6600がGeForce RTX 3060以上の性能」とするのは嘘ではないことになる。

◆Borderlands 3(グラフ19~25)

Borderlands 3
2K Games
https://borderlands.com/ja-JP/

ベンチマーク方法はこちらのBorderland 3の項目に準ずる。設定は

全体的な品質:高
アンチエイリアス:テンポラル

とした。

  • グラフ19

  • グラフ20

  • グラフ21

  • グラフ22

  • グラフ23

  • グラフ24

  • グラフ25

こちらもAssassin's Creed Valhallaにちょっと似ているが、そこまでGeForce RTX 3060の性能が高くないというか、同程度に落ちている感じで。平均フレームレート(グラフ19)が一番判りやすいと思うが、やはり2KではRadeon RX 6600がGeForce RTX 3060を上回っているものの、2.5Kで互角、3K以上はGeForce RTX 3060が上回る格好になっている。Assassin's Creed Valhallaと違うのは、高解像度での差が小さい事だろうか。こうした傾向は最大/最小フレームレート(グラフ20・21)からも明らかだ。

フレームレート変動を見てみると、2K(グラフ22)も大きな差がある、という感じではないが、35秒前後とか50~70秒あたりはやはりはRadeon RX 6600がGeForce RTX 3060よりも10fps以上も上回るフレームレートを出しており、ここでの性能差は明確である。それが2.5K(グラフ23)になるとRadeon RX 6600とGeForce RTX 3060がほぼ重なり、3K/4K(グラフ24・25)ではGeForce RTX 3060がRadeon RX 6600を突き放す感じだ。

フレームレートの絶対値として、快適にプレイできるのは2.5K辺りまでであり、それ以上は描画品質を落とさないとどの製品でも不満が残るだろう。製品のポジショニングを考えればこれは妥当なところだし、その範囲で言えばRadeon RX 6600はなかなか健闘していると言える。

◆F1 2021(グラフ26~32)

F1 2021
EA Sports
https://www.ea.com/ja-jp/games/f1/f1-2021

ベンチマーク方法はこちらのF1 2022の項目に準ずる。設定は

Anisotropic Filtering:16x
Anti-Aliasing:TAA
Detail Preset:Ultra High

である。Detail PresetをUltra Highにすると、自動的にRT Shadows/ReflectionsもOnになるので、このままとしている。

  • グラフ26

  • グラフ27

  • グラフ28

  • グラフ29

  • グラフ30

  • グラフ31

  • グラフ32

さて、F1 2021は軽めのゲームの部類に入り、今回は一番高画質でRTも有効にしていてこのフレームレートな訳だが、その上で言えばRadeon RX 6600 XTとGeForce RTX 3060が割と互角であり、Radeon RX 6600は一歩及ばずといったところ。まぁ描画性能の差を考えれば当然ではある。とはいえ、平均フレームレート(グラフ26)で言えば、どの製品も2.5Kまで十分プレイ可能だし、最小フレームレート(グラフ28)で見ても一番低いRadeon RX 6600が2.5Kでほぼ60fpsをキープしているあたりは、本質的には3つの製品どれであっても2Kのプレイには全く支障は無い、として良い。

それでも強いて優劣をつければ、Radeon RX 6600が性能的には一番劣る事になるのだが、消費電力まで含めた考察で言えば「2Kに関して言えば」多分Radeon RX 6600が一番経済的で、かつプレイに支障が全くない、というあたりかと思う(この辺は消費電力のところで)。

フレームレート変動を見ても、確かに2K(グラフ29)や2.5K(グラフ30)で性能差が確実にあるのは明らかだが、2Kなら常時80fpsが、2.5Kでも常時60fpsがキープできているあたりは、e-Sportの大会に出るとかで無ければこれで困ることはまずない。Radeon RX 6600の2.5Kで60fpsを割るのは、スタート直後の一瞬だけである。

3K/4K(グラフ31・32)は勿論性能がもっと落ちるが、これはRadeon RX 6600 XTやGeForce RTX 3060も同じことで、Radeon RX 6600だけが飛びぬけて低いという訳ではない。2.5K以下の解像度でプレイする限りにおいては、どの製品であっても支障は無いだろう。

◆Godfall(グラフ33)

Godfall
Counterplay Games Inc.
https://www.godfall.com/jp/

ベンチマーク方法はこちらのGodfallの項目に準じる。設定は

デフォルト画質:高
レイトレーシング:有効

とした。

  • グラフ33

色々問題が多いGodFall。GeForce RTX 3060はあまりトラブルもなく素直に動作するのだが、Radeon RX 6600/6600 XTでは煩雑に「フレームレートが半分以下になる」「クラッシュする」などのトラブルが出まくった。ちょっと性能差以前に、あんまり快適にプレイできる感じになっていないのが正直なところだ。GodFallはFSRの対応アプリケーションの一つでもあり、その意味ではAMDの製品への最適化がそれなり行われている筈なのだが、ドライバの相性の問題なのか、何なのか。

Radeon RX 6600の性能、という意味で言えばもう御覧の通り(グラフ33)、Radeon RX 6600 XTと変わらないという結果になる。まぁそれでも2KならPlayableなのは間違いなく、GeForce RTX 3060との差はともかくとして、もう少し安定してくれれば楽しめると思う(問題がドライバにあるのかゲーム側にあるのか、の切り分けまでは今回行えていない)。