メタップスは10月12日、現在テレワークを実施し自社でSaaSを利用している中小企業の経営者100名を対象に実施した「SaaS管理」に関する実態調査の調査結果を発表した。

同調査によると、66.0%の企業がコロナ禍になって新たにSaaS(Software as a Service)を導入したことが分かった。また導入したSaaSの種類に関しては、「コミュニケーション関連SaaS」が53.0%と一番多く、「経理関連SaaS」(40.9%)、「電子契約関連SaaS」(39.4%)と続いた。

  • コロナ禍で、「新たにSaaSを導入した企業」は66.0% 出典:メタップス

  • コロナ禍で導入したSaaSは「コミュニケーション関連」が5割強 出典:メタップス

SaaSを導入する際に重要視した項目に関しては、「セキュリティの高さ」が68.2%で一番多く、「使い勝手(UI/UX)の良さ」が57.6%、「コストの安さ」が45.5%という回答が得られた。

  • SaaS導入時、重要視した項目は「セキュリティ」が最多で約7割 出典:メタップス

導入しているSaaSサービスの数については、「2~3個」が35.0%で最多となり、複数(2個以上)のSaaSを利用する企業は78.0%だった。SaaSサービスを2個以上導入している企業のうち、約7割が複数のSaaSを利用する上で課題を感じていることも分かった。

  • 現在利用しているSaaSのサービスは「2~3個」が35%で最多 出展:メタップス

  • 複数SaaSを利用する企業の78.0%が「課題」を実感 出典:メタップス

その理由として最も多かったのが「コストの増加」(60.7%)で、「管理する時間・手間の増加」(57.4%)や、「セキュリティへの不安」(47.5%)なども理由として挙げられていた。

  • 複数SaaS利用における課題は「コストの増加」「管理する時間・手間の増加」が過半数 出典:メタップス

そういった状況の中、約9割の企業が複数のSaaSを一元的に管理するツールへの利用意欲を示し、その理由として「管理の時間・手間を削減できるから」(58.1%)、「SaaSは今後さらに増えていくと思うから」(50.0%)、「コスト削減に繋がるから」(48.8%)といった点を挙げていることが分かった。

  • SaaS一元管理ツールに中小企業経営者の約9割が「利用意欲」 出典:メタップス

  • SaaS一元管理ツールを利用したい理由は約6割が「管理の時間・手間の削減」 出典:メタップス