海外のニュースサイトを毎日チェックしている、購読しているブログがある、という人は多いはず。外国語が苦手でも、翻訳アプリを使えばどうということはありません。しかし慣れとは恐ろしいもの、今度は翻訳アプリにコピー&ペーストする手間が惜しくなってきます。

そんな海外WEBサイトをできるだけすばやく翻訳する方法とのことですが、iOS 15ではWEBブラウザからそのまま邦訳できます。英語から日本語はもちろん、イタリア語やフランス語、中国語の文章もOK。iOS 15のシステムに組み込まれた機能として提供されるので、別途アプリをインストールする必要はありません。

手順はかんたん、翻訳したい文章を範囲指定し、現れたメニューの「翻訳」ボタンをタップすればOK。これだけで、文章の言語を自動判定して日本語へ訳してくれます。iOSに付属の翻訳アプリと同じ11カ国語に対応するため、網羅性としてはかなりの水準です。

この機能を利用できるのは、Safariだけではありません。メモアプリやメールアプリなどiOSに標準装備のアプリはもちろん、サードパーティー製WEBブラウザでも同じ操作で翻訳機能を呼び出せます。TwitterやFaceBookなどのSNSアプリも、テキストを範囲指定できれば同様に利用できます。

さらに、メモアプリなど文章の編集が可能なアプリから呼び出した場合は、翻訳前と後のテキストを置き換えることが可能です。翻訳アプリが対応する11カ国語であれば相互に翻訳できるため、多国語対応の文章も作成できます。他の翻訳アプリと比べ精度が見劣りする場面はあるものの、システムに翻訳機能が組み込まれたことは、iPhoneにとって大きな前進といえそうです。

  • Safariに表示された文字列を選択し、「翻訳」をタップすれば英語などの言語に翻訳できます