iOS 15に「集中モード」という新機能が導入されました。誰にもジャマされず仕事に集中できる動作モードとのことですが、これまで利用してきた「おやすみモード」とどう違うのか...確かに、キャラがかぶっているような気もします。

しかし、「集中モード」とiOS 14までの「おやすみモード」は以下の3点において大きく異なります。おやすみモードの利用経験があるのなら、なるほど、と膝を打つこと間違いなしです。

まず、モードに種類があること。デフォルトでは「おやすみモード」(おやすみモードは集中モードの一種という扱いです)と「仕事」、「睡眠」、「運転」、そして「プライベート」という5つのモードが用意されており、さらに「ゲーム」や「フィットネス」などのモードも追加できます。

各モードで通知を許可するアプリを指定できることも進化した点です。従来のおやすみモードでは、動作時間帯や電話の着信を許可する相手を選ぶ程度しかカスタマイズ要素はありませんでしたが、これからは仕事モード時はメールやSNSの通知を許可するけれど睡眠モード時はすべてのアプリが通知禁止、といった運用が可能になります。

時刻だけでなく場所やアプリの起動によってモードが有効化する「スマートアクティベーション」も、集中モードで導入された機能です。これを使えば、会社に到着すると自動的に仕事モードになる、○○アプリを起動するとフィットネスモードに変わる、といった使い方ができます。

もうひとつは、これらのモードが複数のApple製デバイス間で共有できること。iPhoneで設定したモードがMacやApple Watchにも自動的に反映されるようになるため、iPhoneでは停止されている通知がApple Watchには届いてしまう、といった現象がなくなります。

  • 集中モード? おやすみモード? どう違うの?