長大、奈良県三郷町、パナソニック システムソリューションズ ジャパン(パナソニック)、アイサンテクノロジー、損害保険ジャパンらは9月21日、ローカル5G(第5世代移動通信システム)を活用したスマートシティにおける移動体搭載カメラ・AI(人工知能)画像認識による見守りの高度化の実証事業を実施すると発表した。

実証フィールドとなる三郷町では、坂道が多く移動手段として公共交通機関の確保が不可欠な一方で、人口減少によるドライバー不足が懸念されている。また昼間に人通りが少なく、さらに人口減少も重なると、地域の見守り維持が困難な状況になると予想される。

同実証では、超高速・超低遅延・多数同時接続を実現するローカル5Gを活用した技術実証とローカル5G活用モデルの調査検討を行う。調査検討では、自動運転車両に搭載したカメラから、ローカル5Gを活用して高精細な映像をリアルタイムに伝送し、AI画像センシング技術・顔認証技術により解析することで、見守りの高度化を目指す。

  • 同実証概要

具体的には、自動運転車両に搭載したカメラ映像をローカル5Gで監視センターに伝送し、AI画像センシング技術により、不審者のうろつきや高齢者の転倒、車両ナンバーなどを検知する。また顔認証技術により、高齢者の徘徊や子どもの連れ去りなども検知する。

カメラを固定式ではなく移動体に搭載することで、監視カバーエリアを効率的に拡充し、AI画像センシング技術・顔認証技術により自動見守りすることで、人手不足問題の解消につなげる方針だ。