アイリスオーヤマは7月27日、レッドフォックスと共に、オフィス内のLED照明から取得した位置情報を活用する「LiCONEX(ライコネックス)働き方改革支援サービス」を、8月下旬から提供開始すると発表した。

  • 「LiCONEX働き方改革支援サービス」導入のイメージ

新型コロナウイルス感染症の流行によって、テレワークや時差出勤を推進する企業が増え、場所を選ばずに働ける環境の整備が進んでいる。また、2019年4月に施行された「働き方改革関連法」によって、従業員の勤怠管理や休暇取得の状況把握などの就労管理に関するニーズも高まっている。

同サービスは、アイリスオーヤマ独自の通信プロトコルを採用した無線制御システム「LiCONEX」と、レッドフォックスが提供する、社外で働くフィールドワーカーの業務を効率化するアプリ「cyzen(サイゼン)」を活用する。

具体的には、LED照明に内蔵される近距離無線技術BLE(Bluetooth Low Energy)を利用したビーコンと専用のアプリで取得した位置情報から、オフィスの出社率、勤務時間中のフロア内での人や物の動きを自動で記録する。従業員の勤務状況のデータを可視化することで、就労状況の確認やフロア内の導線改善につなげるという。

  • 時間ごとにオフィス利用率を可視化するイメージ

また、アプリはコミュニケーションツールとしてメッセージ機能や内線電話に対応しており、効率的な連絡が可能だ。両社は同サービスについて、密になっているエリアの発見など労務管理と、新型コロナウイルス感染対策を同時に実現するソリューションであるとして、社会課題の解決に貢献していく姿勢だ。

なお、初期費用は22万円からで、月額利用料は5万5000円から。12カ月ごとの契約が必要となる。

  • 料金プラン概要