ヌルヌル動作で省電力な「IGZO有機ELディスプレイ」

カメラが目されがちなAQUOS R6ですが、ディスプレイも刷新されています。シャープが得意とするIGZOを有機ELディスプレイに応用した「Pro IGZO OLED」を初搭載しました。

これは、IGZOが特徴とする省エネルギー性、高速駆動に加え、有機ELの持つピーク輝度の高さや色域の広さの両方を併せ持つという、まさに次世代のスマホ向けディスプレイです。

  • ピーク輝度2,000ニトと明るく、直射日光下でも見やすく表示できる

IGZO液晶搭載の前世代(AQUOS R5)と比べると、その違いは明らか。特に有機ELの得意とする黒色の表現で差が大きく、ディスプレイ輝度を高めに設定すると白色も美しく表示されます。色の再現性の高さでは、頭一つ抜ける出来映えと言えるでしょう。

  • 4K HDR再生もサポートする

さらに、高速駆動の特徴はこれまでのIGZO液晶と同様で、ディスプレイの書き換えを最大120Hzで行う“倍速駆動”に対応しています。120Hz駆動を有効にすると、ゆったりとスクロールしてみたときの見やすさがグンと良くなります。TwitterやInstagramなど縦スクロールを多用するSNSを良く使っている人には特におすすめの機能です。

サクサク起動する「画面内指紋認証」

地味な特徴ですが、指紋認証の使い勝手はこれまでのスマホの中でも1~2を争うレベルになっています。シャープとして初めて、超音波式の画面内指紋センサーを採用しました。

  • AQUOS R6の画面内指紋認証は一味違う

これは指のシワを超音波で認識してユーザーを認証する仕組みで、物理ボタンタイプの指紋センサーと遜色のない速度で、認識できる範囲が広いという特徴があります。ロック画面が表示されている状態からでは、一瞬で認証します。

  • 認証エリアが広いため、指紋登録も一瞬で終わる

指紋認証エリアが広いため、おおざっぱな位置に親指を置いても使えるのがこれまでの画面内指紋センサーとは一味違うところ。持ち上げると画面を自動で点灯する機能と組み合わせると、使いたいときに手早くロック解除できます。コロナ禍でマスクをする機会が多くなった昨今には特に重宝する機能です。

  • 画面オフからでもロック解除可能。ただし、Payトリガーは使えない

また、指紋認証の長押しでアプリを起動する「Payトリガー」も便利です。その名の通り、スマホ決済アプリの利用を想定した機能ですが、実際には任意のアプリを登録可能です。筆者は日頃よく使うTwitterを登録して、スキマ時間に開けるように設定しました。ただしPayトリガーには、画面オフの状態から起動できないという制限があります。

  • 「Pay」と名の付くものの、実のところどんなアプリでも指定できる