◆Godfall(グラフ33)

Godfall
Counterplay Games Inc.
https://www.godfall.com/jp/

設定方法はこちらのGodfallの項目に準じる。ちなみにデフォルト画質は高とした。またGodfallはDXRTにも対応しているので、こちらも利用した(DLSSには未対応)。

  • グラフ33

さて結果(グラフ33)であるが、Borderlands3を彷彿するものになっている。3K以上の解像度だとちょっと厳しいが、2.5Kまでの範囲で言えばRadeon RX 6700 XTが確かに最高速であって、絶対的なフレームレートでもかなり高い。しかもRayTracingを有効にしても、相変わらず2KではRadeon RX 6700 XTが最高速、というちょっと珍しい傾向になっている(2.5Kでは微妙にGeForce RTX 3070に負ける)。こと2.5Kまでの範囲で言うなら、Radeon RX 6700 XTはもう少し描画品質を引き上げても問題なくプレイできるだろう。

◆Hitman 3(グラフ34)

Hitman 3
IO Interactive A/S
https://www.epicgames.com/store/ja/product/hitman-3/home

設定方法はこちらのHitman 3の項目に準じる。設定は前回同様

  • Level of Detail:Medium
  • Texture Quality:High

である。DXRTやDLSSには現時点では未対応である。

  • グラフ34

さて結果であるがグラフ34の通りで、Radeon RX 6700 XTとGeForce RTX 3070がほぼ同等である。ここまでフレームレート差がない(決定的にどちらが上、という事もない)のも珍しい。強いて言うなら、何回かベンチマークを回していると、GeForce RTX 3070はたまーに(10回に1回位)猛烈に低いフレームレートになる事があったが、Radeon RX 6700 XTはそうした外れが無い(バラつきはするが、大きな差はない)分、Radeon RX 6700 XTの方が安定しているといえるが、その頻度もそう多くないから、まぁ同等として構わないかと思う。

◆Horizon Zero Dawn(グラフ35~41)

Horizon Zero Dawn
SIE
https://www.jp.playstation.com/games/horizon-zero-dawn/

設定方法はこちらのHorizon Zero Dawnの項に準じる。設定はクオリティ優先とした。

  • グラフ35

  • グラフ36

  • グラフ37

平均/最大/最小フレームレート(グラフ35~37)を見るとなかなか面白い。とにかく2.5Kまでは間違いなくRadeon RX 6700 XTが最高速である。ただそこからの落ち込みが急で、4KになるとGeForce RTX 3060 Tiをも下回る事になる。もっとも絶対的なフレームレートで言えば、4Kにおける最小フレームレートが80fpsそこそこ、というのは4Kでもちゃんとプレイできるという意味でもあって、もう少しクオリティを引き上げても問題ないという話でもあるので、優劣はともかくとして現実問題としてはそう目くじらを立てるほどの事ではないのかもしれないが。

  • グラフ38

  • グラフ39

  • グラフ40

  • グラフ41

フレームレート変動で言えば、2K(グラフ38)の場合、Radeon RX 6700 XTの60秒前後と100~110秒、160~170秒あたりが妙に盛り上がっており、ところが2.5K(グラフ39)ではそうした盛り上がりがどんどん目立たなくなり、3K以上(グラフ40・41)ではむしろ落ち込んでいるというのは、このあたりの描画性能は主にメモリ帯域に依存するところが多く、2KだとInfinityCacheがうまくHitして性能が盛り上がっているのが、2.5KではHitレートが下がり、3K以上ではキャッシュが足りなくなって地のGDDR6の帯域がそのまま性能に反映されている、という感じになっている様に見えるあたり、Radeon RX 6700 XTは2.5Kまでの解像度範囲で使うのが正しい使い方なのかもしれない。

◆Metro Exodus(グラフ42~48)

Metro Exodus
4A Games
https://www.metrothegame.com/

設定方法はこちらに準ずる。今回はHighプリセットを利用した。またRay TracingとDLSSにも対応ところでMetro ExodusはRay Tracing及びDLSSにも対応している。もっともDLSSが有効になるのは2.5Kと4Kの場合のみある(GeForce RTX 3060 Ti/3070)。

  • グラフ42

  • グラフ43

  • グラフ44

さてまず平均/最大/最小フレームレート(グラフ42~44)を。平均フレームレート(グラフ42)を見る限り、RayTracing無しなら、Radeon RX 6700 XTはGeForce RTX 3060 Tiより少しマシ程度である。最大フレームレート(グラフ43)はなかなか悲惨だが、最小フレームレート(グラフ44)を見るとGeForce RTX 3070より少し低い程度で、これは要するにGeForce RTX 3060 Tiほど激しくフレームレートが変動しないという話だからむしろ好ましい。一方でRay Tracingを有効にすると、2Kならなんとかというレベル。最小フレームレートも2Kなら40fpsが確保できているからまぁPlayableだとは思うが、2.5Kはかなり厳しいレベルで、3K以上はPlayableとは言いにくい。一方GeForce系は、DLSSが効かない2Kや3Kでも、Radeon RX 6700 XTよりはマシなフレームレートを確保できているし、4Kに至ってはDLSS無しの3Kよりフレームレートが上回っているあたり、DLSSの効用は大きいというべきか。

  • グラフ45

  • グラフ46

  • グラフ47

  • グラフ48

フレームレート変動(グラフ45~48)の結果もこれを裏付ける。Radeon RX 6700 XTの場合、Ray Tracing有効でPlayableなのは2Kのみ(ただ75~95秒あたりは40fps近くまで落ちるので、ちょっと厳しいのは事実)であり、現実問題としてRay Tracingは無効にして使った方が良い。逆に言えば、無効にしてプレイする限りは2.5Kあたりまではそれなり(といってもGeForce RTX 3060 Tiとほぼ同等)にプレイできると言える。

残念ながらMetro ExodusはRadeon RX 6700 XTには厳しいゲームだったようだ(というかRadeon系全体に厳しいというべきか)。