日立製作所は3月9日、同社のDXの一環として、財務部門の出納業務において、文字認識が可能な「帳票認識サービス」と、業務システム開発を支援する「BRMS InnoRulesソリューション」を導入し、4月から運用を開始することを発表した。

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具体的には、「帳票認識サービス」のAI-OCRエンジンにより、定型・非定型帳票、活字や手書き文字、二次元コードなどさまざまな帳票や文字に対応し、財務部門が扱う請求書と社内申請書を合わせた約5,000種類の帳票の読み取りが可能になるという。

また、「BRMS InnoRulesソリューション」を活用し、財務担当者が社内規定に沿って判断してきた複雑な業務ロジックを財務システムに実装することで、読み取った請求書と社内申請書の自動照合を可能にするということだ。

今後、照合結果で不備と判定された申請内容のみを財務担当者が確認する運用が可能になり、確認業務を効率化するとしている。同社は、年間25万件におよぶ出納業務において、帳票データの読み取り・照合に掛かっていた作業時間を14,500時間から7,400時間に短縮することを見込んでいるという。