米国時間の10月8日、業界6社により「OpenRF Association」が結成されたことが発表された。この新しいOpenRF Associationの事をちょっとご紹介したい。
OpenRF Associationが取り扱う対象は、主に5G向けのRF FrontEnd(RFFE)である(Photo01)。
従来RFのFrontEndはあまり標準化対象になったことはなく、大体はFEを提供するメーカーが独自のI/F提供し、チップセット側がこれに合わせるという形だった。ただ5G向け端末の開発にも本腰が入ってゆき、よりTime To Marketを短縮しようという話になると、この独自のRFFE向けI/Fに合わせるという作業がネックになる。
かといって、チップセットベンダー推奨のRFFEを使うだけでは差別化が難しい。あるいは、何らかの理由で特定の製品の出荷が滞ると、それを使う製品全部の出荷が止まる事になりかねない。こうしたことを防ぐためにも、RFFEのI/Fを標準化することで、開発の短期化や供給の安定化を狙いたい、というのがOpenRFの狙いである。
結成メンバーはこの7社(Photo03)となっている。Qualcommの名前が入ってないのはまぁなんとなく理解できるところだ。
この7社がボードメンバーを務め、その下でWorking Groupがさまざまな規格の標準化作業を行う、という形になるとされる。すでにWorking GroupとしてRegister MapとSoftware API(Photo05)、H/W RFFE/RFIC、RF Power Management、それとCompliance(Photo06)という5つのWorking Groupが予定されているという話であった。
ちなみにこの分野でデファクトスタンダードとなっているのは、2010年にMIPI Allianceが策定したMIPI RFFE specificationであるが、さすがにこれをそのまま使い続けるのは無理がある。なので、OpenRFはMIPI AllianceのRFFE Working Groupと協業しながら仕様策定を進めてゆきたいという話であった。
なにしろ現状は立ち上げたばかりで、まだタイムラインなどは公開されていない(新規メンバー企業が参加する前に、Boardの7社だけでWorking Groupの作業を進めてしまうというのは、さすがにOpenとは言えないだろうし、なのでメンバー企業がある程度増えてからそれぞれのWorking Groupがスタートする格好になると思われる)が、今後はCompliance Programを開発して相互接続性の確保に努めたい、としているのであるいはPlugFestの類も行われるのかもしれない。ちなみにAssociationによれば「スマートフォンチップセットやRFFE、OEMベンダー、およびこれに関連する企業の参加を募集中」とのことである。