ソニーは10月1日、ストリーミングウォークマン「NW-A100」シリーズと「NW-ZX500」シリーズの本体ソフトウェアをアップデート。新たに高音質化技術「DSEE Ultimate」に対応するなど、音楽再生関連の機能を強化する。アップデート後のバージョンはVer.3.00.07。
今回のアップデートの対象機種はA100シリーズ(NW-A105/NW-A105HN/NW-A100TPS/NW-A106/NW-A107)と、ZX500シリーズ(NW-ZX507)。主な内容は以下の通り。
■アップデート(Ver.3.00.07)の主な内容
- DSEE Ultimate対応
※ヘッドホンは有線接続、かつ、「W.ミュージック」アプリでの再生時のみ - Bluetooth接続時に音響効果をかけられる
- Bluetoothのボリュームステップの修正
※16ステップから32ステップに変更 - W.ミュージックの「関連検索」機能追加
DSEE Ultimate対応
従来のウォークマンで搭載していた「DSEE HX」は、AI技術によってサンプリング周波数を拡張していたが、新たに対応した「DSEE Ultimate」ではサンプリング周波数だけでなくビット深度も拡張できるようになる。ソニーでは、ストリーミングウォークマンがDSEE Ultimateに対応することで「高音域に加えて微細な音の再現性が向上し、よりハイレゾ音源に近づける」と説明している。
ただし、DSEE Ultimateは有線ヘッドホンで「W.ミュージック」アプリの音楽を再生しているときのみ利用できる。DSEE Ultimateの設定はウォークマンに標準搭載の「音質設定アプリ」からオン/オフを切り替えられるが、設定画面上での表記は従来通り「DSEE HX」のままとなる。
「W.ミュージック」以外のアプリでは、従来通りDSEE HXが機能する。また、Bluetooth接続時はDSEE HXまたはDSEE Extremeを搭載しているヘッドホン側で、DSEE HXまたはDSEE Extremeがはたらくかたちとなる。
Bluetooth接続時も音響効果オン、音量は32段階で細かく調節可能に
従来はBluetooth接続時には音響効果がかけられなかったが、アップデートにより、以下の音響効果がかけられるようになる。
- ClearAudio+ (NW-A100シリーズのみ)
- イコライザー
- ダイナミックノーマライザー
※Bluetooth接続時にソースダイレクトをオフにすると、音響効果によるクリップノイズ防止のため、音量レベルが6dB下がる
また、Bluetooth接続時の音量設定は従来の16段階から32段階に増え、より細かな音量調節が可能になる。
W.ミュージックの「関連検索」機能追加
W.ミュージックアプリには、再生中の曲のアルバムから収録曲を探す「アルバム関連検索」と、再生中の曲のアーティストからアルバムを探す「アーティスト関連検索」の2つの機能が新たに追加される。これにより、関連する曲をすぐに探せるようになるという。